ニュース

「ロベルト カヴァリ」18年半ばまでに黒字化を目指す 再建計画に成果

 2016年5月に現職に就いたジャン・ジャコモ・フェラリス(Gian Giacomo Ferraris)CEOが「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」を再建中だ。3月頃から成果が見えてきたと安堵しつつ、さらなる改革に意欲を見せた。

 16年12月期決算は、売上高が前期比13.6%減の1億5520万ユーロ(約201億円)、純損益は前期の3270万ユーロ(約42億円)の黒字に対して、5520万ユーロ(約71億円)の赤字を計上した。しかし、負債はないという。フェラリスCEOは18年半ばまでに黒字化することを目指しており、その計画はハイペースで進んでいるが、社会経済の変動が懸念される点だと話した。

 フェラリスCEOは就任後、ポール・サリッジ(Paul Surridge)を新クリエイティブ・ディレクターに据え、デザインに関する全権を託したほか、マネジメントチームを一新し、生産や販路の面で改革を行っている。

 「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOUS)」出身のサリッジ=クリエイティブ・ディレクターのデビューは、9月22日開催の18年春夏コレクションで、デイウエアを追加し、トータルな提案を行う予定だ。また、メンズ、キッズ、シルクアクセサリーコレクションを自社工場で生産することを決め、オスマンノロ工場をフィレンツェの外に移設した。「成長のために基盤を整えた。自社生産することで粗利益を確保できるし、メーンとなるアイテムの利ざやを増やすことができる。売り上げが伸びればマージンも伸びるようになる」。

 また、同ブランドはプレゼンスが弱いアジア地域の強化を図るため、7月末に北京・サンリトン地域にメンズ・ウィメンズの複合店をオープンした。ブランドとして弱かったメンズラインは「すでに店舗売り上げの50%を占める」と話す。今後も10月には北京・シンコンプレース、18年初頭にはハルビンおよびチェンドゥに新店舗をオープン予定。さらにはマカオにも18年に店舗を構える予定だ。「アメリカとヨーロッパはそれぞれ売上高の30%ずつを占めており、アジアも5年以内に30%を目指す」とフェラリスは語る。アジアでの認知度は低いが、感触は良好だという。

 すでに改革の成果は出ているという。フェラリスCEOは「小売りと卸の売上高の総額が2年連続で25%減だったことを受けて、取り急ぎの課題は成長が停滞している企業の再編だった。そして最初の目標は売上高を安定させることだ」と話した。