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ロベルト カヴァリが全社員の1/3をリストラ

 ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)は全社員の672人中、約200人をリストラする。同社は昨日、ピーター・デュンダス(Peter Dundas)=クリエイティブ・ディレクターの退任を発表したばかりだ。2018年度までに営業利益率を上げるべく、組織の再編成を図る。
 リストラはデザインや商品開発に携わる社員の他、マネジャークラスも対象になる。また、ミラノにある事務所とデザインオフィスを閉め、フィレンツェ・オスマンノロにある本社に移管する。生産およびロジスティックスの規模を縮小し、複数の店舗の閉店もしくは移転を計画している。これらの施策は近日中に始める予定だ。

 ジャン・ジャコモ・フェラリス(Gian Giacomo Ferraris)最高経営責任者(CEO)は「ファッション業界はかつてないほど苦戦している。そんな中、一貫性のあるビジネスモデルを持つアイコニックなブランドのみ生き残ることが可能だ。『カヴァリ』ブランドは、生き残るポテンシャルを持っていると思うが、売上高に合わせ、コストカットも必要だ」とコメント。ベネチアやウィーン、マドリッドの都市が特に売り上げが低迷しているといい、「現状だと営業コストが売り上げを上回っており、バランスが悪い。コレクションラインは需要がある場所に集中させるべきで、近辺の店舗や業績が悪い店舗は閉める。ミラノとフィレンツェ両方にオフィスを構える必要もなく、会社のスリム化を図る」と語った。同氏は16年度の売上高は1億5500万〜1億6000万ユーロ(約178億〜180億円)に上ると予想し、借金はないという。デザイナーについて、「デュンダスには感謝しているが、新しいクリエイティブ・ディレクターが必要だ。『フェンディ(FENDI)』のカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のようなカリスマデザイナーか、『グッチ(GUCCI)』や『ヴァレンティノ(VALENTINO)』のようなインハウスデザイナーの起用を検討している」と話した。

 フェラリスCEOはジル・サンダー(JIL SANDER)やグッチを経て09年にヴェルサーチ(VERSACE)のCEOに就任。当時、ヴェルサーチは売上高2億7300万ユーロ(約313億円)と営業損失3000万ユーロ(約34億円)を見込んでいた。フェラリスCEOは全社員の25%の約350人をリストラし、ロジスティックス部門のスリム化を実行した。アクセサリー工場も閉鎖した。その結果、翌年には見事黒字に回復。ロベルト カヴァリでもビジネスの復調をもたらすことが期待される。