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北陸の織物最大手が、東証2部上場の染色大手にTOB

 織物大手の丸井織物グループ(石川県鹿島郡中能登町、宮本徹・社長)は、石川県の染色大手で東証2部上場の倉庫精練にTOBを実施する。1株あたり148円で買い付け、上限は50.1%の取得を目指す。TOBの総額は5億2800万円になる。倉庫精練はここ数年、業績不振が続き、時価総額が規定を下回り、上場廃止規定に抵触する可能性があった。丸井織物はナイロンやポリエステルのタフタを主力に、スポーツウエアやカーシートなどにテキスタイルを供給してきた。ポリエステルやナイロンだけでなく、トリアセテートやキュプラなど多彩な素材への染色・加工技術を持つ同社を傘下に収めることで、テキスタイル事業を強化する。2014年度の売上高は国内外のグループ合計で約121億円。

 丸井織物は国内で織機1188台を所有する、日本最大のテキスタイルメーカーの一つ。ダウンジャケットやスポーツウェアに使用する薄地のタフタを得意にしており、世界的な合繊産地として知られる北陸を代表する産地企業。かつては東レの委託生産が主力だったが、この数年は独自開発の生地を自ら販売する“自販”を強化していた。

 倉庫精練はこの数年、主力の委託加工が苦戦しているほか、13年に進出したメキシコでのカーシート生地生産が苦戦。17年3月期は4期連続で経常損失の見通しを発表していた。また、同社は33.5%の株式を保有していた筆頭株主の西川文平・元社長が昨年8月に逝去しており、親族に株式が相続されていた。同社によると親族ら大株主はTOBに応じる意向を示している。

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