
長く、そして過酷になった日本の夏は、もはや一部の対策では乗り切れない。暑さ対策はアウターやインナーといったウエアにとどまらず、日焼け止めや汗ふきシート、クールシャンプー、日傘、さらには寝具やハンディファンまで、身につけるものから生活空間へと広がっている。本特集では、こうした多層化する製品群を「サマーテック」と定義し、今夏注目のアイテムを一挙に紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2026年4月27日&5月4日合併号からの抜粋です)
高機能な日傘・帽子は
「避暑グッズ」から「命を守るインフラ」へ
記録的な猛暑は、日傘や帽子を単なる日よけアイテムから“暑熱対策ギア”へと進化させている。これまで女性中心だった使用シーンは変わり、近年は男性や子どもへとユーザー層が急速に拡大。通勤や通学、レジャーなどあらゆる生活シーンにおいて、「着て守る」暑さ対策として定着しつつある。気温の上昇とともに、日差しを避けるのではなく、積極的に遮るという意識が広がっている。
その進化を支えているのが素材の高度化だ。中でも、東レの高機能素材「サマーシールド(SUMMER SHIELD)」は象徴的な存在である。同素材は3層構造により、紫外線遮蔽率99%以上、遮光率100%(いずれも生地性能)を実現。さらに太陽光に含まれる近赤外線の透過を抑制することで、生地温度の上昇を低減し、衣服内や頭部周辺の体感温度の上昇を抑える効果があるとされる。紫外線対策にとどまらず、“熱そのものを遮る”という点が、注目されている。
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