日本百貨店協会は、9月の全国百貨店売上高が前年同月比1.4%増の4288億円になったと発表した。増収は2カ月連続。インバウンド(訪日客)による免税売上高は7カ月連続の減収だったものの、わずか0.3%の微減収まで回復している。
前年同月に比べて休日が1日少ないが、国内顧客の売上高が1.6%増と堅調だった。衣料品が0.4%減、化粧品や宝飾・時計などの雑貨が7.4%増、バッグや靴などの身の回り品が1.3%減、食料品が0.8%減だった。衣料品は月の前半は残暑で低迷しながらも、後半は盛り返した。
地域別では大阪地区の盛り上がりが顕著だった。東京地区が2.5%増、名古屋地区が3.7%増だったのに対し、大阪は9.1%増だった。阪神梅田本店での阪神タイガースのセリーグ優勝セールに加え、関西・大阪万博への駆け込み来場で来阪者による消費が活発になったと見られる。