ビューティ
連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第111回

肌の未来は「毛細血管」が握っている?

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空梅雨で気温の高い日が続き、朝から晩まで冷房の効いた室内で過ごす。外に出れば強烈な紫外線を浴び、肌へのダメージは積み重なるばかり──。そんな日々の「つけ」が表面化するのが、まさに秋です。夏が始まったばかりで秋のことは考えられない状況ですが、異様な暑さが続く日々に“夏の疲れ肌”のことを考えざるを得ません。

冷房で低湿度&長時間の風にさらされ、肌の水分がじわじわと奪われています。表面はテカっているのに内側は乾いている、いわゆるインナードライ状態になるわけです。外出時に浴びる紫外線は肌のコラーゲンを壊し、バリア機能を低下させます。こうしたダメージはすぐには出ず、数週間〜1カ月後に、敏感傾向や乾燥、くすみ、赤みといった肌の不調として現れるので、秋に揺らぎ肌に悩む人が増えます。今年は6月、7月のつけが8月には現れ、さらに夏のダメージも継続すると、肌のトラブルが例年になく起きるのではないかと戦々恐々としています。

そんな日々の中で秋冬の新製品発表会に出席しているわけですが、ロート製薬の発表会で聞いた“毛細血管”というワードが印象に残っています。人体に張り巡らされた毛細血管をすべてつなげると、約10万キロメートル(地球2周半分)にもなるそうです。体内の血管全体の95%以上を占める毛細血管は、加齢により機能が衰え、細胞に栄養が行き渡らずにコラーゲンなどの産生量が減り、肌のハリや弾力も失われてしまいます。そこで血管再生にアプローチする成分を配合したスキンケアを開発したという内容でした。

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