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伊勢半が昭和レトロなケースの口紅を復刻 創業200周年記念で限定発売

伊勢半ホールディングスは創業200周年を記念し、1950年に発売していた“キスミー特殊口紅”のケースデザインをアレンジした限定品“小町紅 クラシカ”(4万1800円)を数量限定で販売している。伊勢半 紅オンラインショップおよび通販、紅ミュージアムで取り扱う。同製品は江戸時代から続く伝統的な製法で作られる小町紅を昭和レトロなケースに収めたもので、1950年代のカラーラインアップから厳選した3色を採用。側面には昭和中期に使われていた「Kiss Me」のロゴを配置した。

高級仕様と記念要素を追加

1946年に誕生した“キスミー特殊口紅”は主成分にひまし油を使い、ラノリン、ネオスクワレートを含有。発色や伸び、ラスティング力のほか、唇の荒れケアの機能も備えた。キャッチコピーの「口唇に栄養を与える」は戦後の食糧不足で栄養という言葉に敏感だった女性たちの関心を捉え、伊勢半を代表する大ヒット製品に。発売当初は押し出し式だったが1948年に繰り出し式も発売し、時代に合わせてリニューアルを重ねていた。また、小町紅は山形県産の紅花を100%使用し、花びらから抽出した赤色色素のみで製造される天然素材のコスメ。1825年の創業以来変わらぬ秘伝の製法で手作りされ、玉虫色に輝く紅を水で溶くと鮮やかな赤色に変化する。油分を含まないため、さらっとした軽やかな使用感が特徴だ。

そんな伊勢半の歴史を取り入れアレンジした限定品は、ケース素材にはスズ合金にK18シャンパンゴールドメッキを施し、エポキシカラー、ガラスミラー、マグネット、アルミ、漆を組み合わせた。サイズは縦33×横52×高さ14mmで、リフィル交換式のミラー付き仕様となる。使用目安は約20回分で、商品の箱にはシリアルナンバーカードを封入する。

同社は9月28日まで、東京都港区南青山の紅ミュージアムで創業200周年記念企業史展「愛せよコスメ!リターンズ―おかげさまで200周年―」を開催中。そこで復刻元となった“キスミー特殊口紅(繰り出し式)”を展示している。

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