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「アヴェダ」南青山の旗艦店が閉店  22年の営業に幕

エスティ ローダー カンパニーズ傘下のELCジャパン合同会社は6月30日、自然派化粧品ブランド「アヴェダ(AVEDA)」の旗艦店「アヴェダ ライフスタイル サロン&スパ 南青山」(東京・南青山)を閉店する。同店は、「アヴェダ」が日本に上陸した2003年9月に開業。ヘアサロンやスパのサービスを通じて、「美と健康、地球環境の調和」を掲げるブランドの世界観を体現する旗艦店として運営してきた。22年にわたり、ブランドの認知向上とファン層の拡大に貢献してきた。

今後は、引き続き全国の各店舗と公式オンラインショップを通じて製品の販売を継続する。「アヴェダ」は、「これまでのご愛顧に感謝しつつ、今後も変わらぬブランド体験の提供に努めていく」としている。

今回の閉店は、親会社エスティ ローダー カンパニーズによるグループ全体の再構築とも関連があるとみられる。同社は25年度第2四半期(24年10~12月)の売上高が前年同期比6%減の40億400万ドル(約6046億400万円※25年2月時点)にとどまったことを受け、全体で約7000人の人員削減を発表した。

一部では、業績不振に陥った複数ブランドの売却観測も浮上していたが、25年1月に就任したステファン・ド・ラ・ファヴリー(Stephane de La Faverie)社長兼最高経営責任者(CEO)は売却計画を否定。「ラグジュアリーとプレステージを専業とするわれわれの役割は、マス市場からラグジュアリー領域へと消費者を導くことにある」と述べている。

南青山エリアでは近年、香りやライフスタイルに訴求するブランドの出店が相次いでいる。「ディプティック(DIPTYQUE)」(13年出店)や「オルビス(ORBIS)」(20年)、「ル ラボ(LE LABO)」(22年)、「イソップ(AESOP)」(24年)などが拠点を構えたほか、韓国発の香りブランド「タンバリンズ(TAMBURINS)」も24年に進出。年内には「サンタ・マリア・ノヴェッラ(SANTA MARIA NOVELLA)」の路面2号店も同エリアに開業を予定しており、競争が一段と激化している。

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