サステナビリティ

ユニクロ、「難民映画基金」に10万ユーロ寄付 カンヌ映画祭中にケイト・ブランシェットら登壇するイベント

ユニクロ(UNIQLO)は「Displacement Film Fund(難民映画基金)」に、創設パートナーとして10 万ユーロ(約1630万円)を寄付した。同基金は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)親善大使でもある俳優のケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)氏と、ヒューバート・バルス基金が、2025 年 1 月のロッテルダム国際映画祭で創設を発表したもの。同基金は5月23日、カンヌ国際映画祭の公式イベントとして、ブランシェット氏らが登壇するパネルイベントを行うといい、ファーストリテイリングの柳井康治取締役も渡仏予定だ。

「難民映画基金」は、「難民という境遇にありながら活動を続けてきた才能ある映画制作者5人に対し、短編映画制作のために1人当たり10万ユーロを支援し、26年のロッテルダム国際映画祭で、作品のプレミア上映の機会を提供する」(発表リリースから)もの。ウクライナ、ソマリア、シリア、イラン、アフガニスタン出身の5人の制作者への支援を発表している。

「パーフェクト・デイズ」の製作も担当

ファーストリテイリングの柳井取締役は、「映画は人々の意識を変えることができると強く信じている。ユニクロが、映画業界の専門家、ビジネスリーダー、慈善活動家、そして実際に避難生活を経験した方々を集めた、この新しい取り組みに参加できることをうれしく思う」とコメント。なお、柳井取締役は過去に、役所広司氏が渋谷区のトイレ清掃人を演じたヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)監督の「パーフェクト・デイズ(PERFECT DAYS)」の製作も個人会社で担っている。同作で役所氏は、23年のカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した。

ファーストリテイリングは01年にアフガニスタン難民にエアテックジャケット1万2000着を寄付し、難民支援に着手。06年以降はUNHCRと協働し、世界の難民、国内避難民を支援してきた。国内外の店舗で、難民雇用を推進しており、国内の「ユニクロ」「ジーユー(GU)」店舗では24年4月時点で約60人の難民が就労しているという。

UNIQLO x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。