4月13日から10月13日の期間、大阪府の夢洲で日本国際博覧会「大阪・関西万博」が開催される。河瀨直美監督がテーマ事業プロデューサーを務めるシグネチャーパビリオン“Dialogue Theater -いのちのあかし-”は、アテンダントスタッフユニホームを「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」が、オリジナルメイクを資生堂ビューティークリエイションセンターのヘアメイクアップアーティストが手掛ける。
“Dialogue Theater -いのちのあかし-”は、対話を通じて世界の至るところにある分断を明らかにし、解決を試みる実験型のパビリオン。“万博184日間、毎日が人類史上、はじめての対話”をテーマに、お互いに全く知らない国籍や人種、文化の異なる人同士の対話を通じて人種、宗教、文化など互いの違いなどについて理解し乗り越えることを目指す。
「ミナ ペルホネン」によるユニホーム
ユニホームには、“ダイアログシアター(Dialogue Theater)”のロゴである吹き出しのモチーフを採用。全体にあしらうことで、多様な対話が飛び交う温かく楽しげな雰囲気を表現した。
特にこだわったのは、コートジャケットの胸の前の重なり。右と左の生地が対話をするように重なり合うデザインを採用することで、一般常識や男女の慣習などを取り払い、多様なテーマについて考えてみようというメッセージを込めた。また、バンダナはアテンダントスタッフの個性やその日の気分によってさまざまな巻き方ができ、スタッフ自身が装いにアレンジを加えることができるように設計した。
「ミナ ペルホネン」の皆川明デザイナーは本ユニホームについて、「テーマとなる吹き出しのマークがテーマカラーのイエローの中に飛んでいるシンプルなものにしました。とっても簡単なようでとっても難しい対話。とっても難しくてとっても楽しい対話。みんなの受け取り方はみんなちがってみんないい。その実証の場が楽しくなるようにユニホームをデザインしました」とコメントした。
資生堂によるオリジナルメイク“ダイアローグ ビューティー”
ヘアメイクのコンセプトは、対話によって社会とつながり、コミュニケーションを図っていくためには“美の力”が大切だという考えから生まれた“ダイアローグ ビューティー(Dialogue Beauty)”。メイクにはユニホームデザインにある吹き出しのモチーフを模したフェイスアクセサリーをあしらい、年代やジェンダーの隔てなくその日の気分に合わせ自由にカスタムできる仕様とした。
年代やジェンダーに囚われることなく個性を大切にすることを目指し、資生堂のヘアメイクアップアーティストによるアテンダントへのヘアメイク研修を実施する。