専門店チェーン、セレクトショップの2025年1月度業績(既存店ベース)は、気温低下に後押しされ、好調だったという声が目立つ。一方で、アダストリアは前年同月比3.0%減と、やや変調が見える。
国内ユニクロの売上高は前年同月比8.6%増だった。「特に月前半の気温が低かったことで、ハイブリッドダウン、シームレスダウン、パフテックアウター、カシミヤニットなどの冬物の防寒衣料がよく売れた」と広報担当者。年始が長期連休となったこともあり、新年祭商戦も好調だったという。
しまむらの「ファッションセンターしまむら」(24年12月21日〜25年1月20日)は同4.6%増。PBの防寒機能性肌着が好調だったことに加え、「Tシャツやパンツ、肌着や靴下が大きく売り上げを伸ばした」(発表資料から)。
良品計画の「無印良品」は同11.3%増と2ケタ増。中でも衣服・雑貨カテゴリーは同15.5%増となった。これで、12カ月連続前年実績超えを達成、他社が暖冬に苦しんだ24年10月も、売上高全体と衣服・雑貨カテゴリー共に、前年実績を超えていた。
ユナイテッドアローズは同8.7%増で、13カ月連続の前年実績超え。「セール売り上げが前年を下回ったものの、冬物、春物共に定価販売が好調だった」(発表資料から)。売れ筋はシャツ、カットソートップス、パンツ、ブラウス、ジャケットなど。
アダストリアは同3.0%減と、24年10以来の前年割れを記録。「春物の立ち上がりは好調だったが、冬物在庫が不足し、販売が伸び悩んだ」(発表資料から)。客単価は同4.2%増だったが、客数が同6.9%減だった。