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「アディダス」と「トム ブラウン」のストライプ商標を巡る争いがEUでも 欧州連合知的財産庁が「アディダス」の異議申し立てを却下

トム ブラウン(THOM BROWNE)」がEUでマルチストライプのグログランリボンを商標出願したことに関して「アディダス(ADIDAS)」が異議申し立てした件について、欧州連合知的財産庁(EUIPO)は「アディダス」の申し立てを退け、申し立て費用300ユーロ(約4万8000円)の支払いを命じた。「アディダス」からも「トム ブラウン」からもコメントは得られなかった。

EUIPOは、消費者は「アディダス」と「トム ブラウン」の間につながりを見出すことはないと判断し、この異議申し立ては十分な根拠がなく、申し立てを却下すると結論付けた。この決定によって不利益を被る当事者は、上訴する権利を有する。不服申し立ては、決定の通知日から2か月以内に書面で提出しなければならない。

「トム ブラウン」のストライプのデザインを巡る「アディダス」との争いは、米国でも進行中だ。「アディダス」は、「トム ブラウン」がアパレルなどに採用した4本線のストライプ柄やブランドのトレードマークでもあるトリコロールカラーのグログランリボンが「アディダス」の商標権を侵害しているなどとして、約800万ドル(約11億8400万円)の損害賠償を求めて「トム ブラウン」を提訴していたが、2023年1月、8人の裁判員は「トム ブラウン」の商標権侵害を否定した。現在は「アディダス」が提起した再審請求について審理されている。

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