ファッション

「ジャンポール・ゴルチエ」が新体制下で香水ビジネスを心機一転

 バルセロナに拠点を置くコングロマリット、プーチ・グループは1月、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のフレグランスライセンス権を資生堂グループ傘下のボーテ プレステージインターナショナル(BPI)から獲得した。

 BPIは、1991年に同ブランドと香水・化粧品におけるライセンス契約を交わし、15年まで企画、製造、販売を行ってきた。しかし、「ジャンポール・ゴルチエ」の仏本社が11年にプーチ・グループに身売り。プーチ・グループが香水ビジネスを得意とする上、ファッション部門を所有していることから、BPIとライセンス権譲渡に関する話し合いを重ねていた。

 今後は新体制の下、香水のポートフォリオを主力のウィメンズフレグランス「クラシック」と「ル マル」の2コレクションに削減する。17年には、新たにウィメンズラインをローンチ予定だ。過去にはメンズ向けのメイクアップ製品もあったが、新しいカテゴリーに参入する予定は今のところないという。

 マーク・プーチ=プーチ・グループ最高経営責任者(CEO)は、「フレグランスは『ジャンポール・ゴルチエ』の売り上げ全体の大部分を担うことが求められる」とコメント。また、同ブランドの香水事業の初年度売上高をグループ全体の売り上げ(14年実績は15億1000万ユーロ=約1963億円)の10%未満と予測した。

「WWDビューティ」2016年1月14日号より抜粋

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