「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターは1月1日、フランス政府による最高位の勲章、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章した。
同氏は1971年、フランス生まれ。ファッションの専門的な教育は受けていないが、15歳の夏に「アニエスベー(AGNES B.)」でインターンとして働き、91年には「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のアシスタント・デザイナーに。複数のブランドでキャリアを積んだ後、95年から「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のライセンス部門でデザインを手掛け、97年にクリエイティブ・ディレクターに抜擢。構築的かつ未来的でありつつ、創業者クリストバル・バレンシアガの美学やモダンなシックさを受け継いだコレクションは高く評価され、瞬く間に人気デザイナーとなった。2013年、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)の後任として現職に就任した。
今回ファッション業界からは、ほかにフランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode)のラルフ・トレダノ(Ralph Toledano)前会長らが同オフィシエを受章。なお、同氏は03年に同シュヴァリエを受章している。
レジオン・ドヌール勲章について
同勲章は、1802年にナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)が創設。軍人や、文化・科学・産業・商業・創作活動などの分野における民間人の卓越した功績を表彰することを目的とした、フランスで最も権威のある国家勲章だ。功績などによりシュヴァリエ(5等)、オフィシエ(4等)、コマンドール(3等)、グラントフィシエ(2等)、グランクロワ(1等)と5つの等級がある。
過去にファレルやキム・ジョーンズも受章
デザイナーでは、これまでに「ルイ・ヴィトン」のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)=メンズ・クリエイティブ・ディレクターのほか、キム・ジョーンズ(Kim Jones)、ジャン・ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)、クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)、ピエール・カルダン(Pierre Cardin)、森英恵、三宅一生、高田賢三らが受章。
また、「ルイ・ヴィトン」を擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)は2011年にレジオン・ドヌール勲章グラントフィシエを、24年に同グランクロワを受章。また、同氏の長女であるデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=クリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)会長兼CEOは25年1月に、アントワン・アルノー(Antoine Arnault)LVMHヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは25年10月に同シュヴァリエを受章している。