ビジネス

「ファーフェッチ、買収提案したが間に合わず」ジェイド田中社長

今回のファーフェッチ(FARFETCH)の経営危機に機敏に反応した日本の起業家が、ジェイドグループ(旧ロコンド)の田中裕輔社長だ。「実は経営危機が表面化したタイミングで、ファンドなどと連携し、買収提案をしていた」という。最終的にはクーパンによる買収が12月18日に発表され、ジェイドとは合意には至らなかったものの、「公開資料から事業計画を練った。高コスト体質さえ改善できれば、数百億円の営業利益が出せると判断した。ただ、そのためには大幅なリストラや債務削減が必要だった」と振り返る。今回クーパンは債務も引き受けることになるため、買収金額は実質は5億ドルよりはるかに多い金額になる。「ニュースを見てすぐに動いたつもりだが、もう少し早いタイミングでオファーできたらあるいは、と思うと悔しい」という。

ジェイドは23年3月期で商品取扱高(GMV)236億円、営業利益9.9億円だが、2030年にGMV1000億円、営業利益100億円に引き上げる長期ビジョンを掲げている。達成に向けた主要施策の一つに積極的なM&Aを挙げており、今回もその方針に沿ったものだった。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。