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「ジャックムス」の社長兼CEOが1年半で退任 後任は未定

ジャックムス(JACQUEMUS)は12月21日、バスティアン・ダグザン(Bastien Daguzan)社長兼CEOの退任を発表した。同氏は、2022年5月に最高経営責任者(CEO)に就任。一部の報道によれば、23年12月6日付で社長にも就任したという。いずれにしても、入社からおよそ1年半で同社を離れることとなった。後任は未定。

ダグザン前社長兼CEOは、1984年フランス生まれ。2009年から13年までクリス ヴァン アッシュ(KRIS VAN ASSCHE)でデベロップメント・ディレクターを務めた後、13年にルメール(LEMAIRE)のCEOに就任。17年3月にプーチ(PUIG)が擁するパコ ラバンヌのジェネラル・ディレクターに就任してからは、同ブランドのリブランディングを指揮し、2年間で売り上げを3倍に伸ばしている。その当時からジャックムスのコンサルティングを引き受けていたこともあり、22年5月にCEOとして同社に加わった。それまでは、創業者のサイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)=クリエティブ・ディレクターがCEO職も兼任していた。

ジャックムス=クリエティブ・ディレクターは、「バスティアンは、そのリーダーシップで当社の事業を率いてくれた。今後の彼のさらなる活躍を願っている」と語った。

ダグザン前社長兼CEOは、「サイモンが私を信頼してくれたことや、チームと共に経験した素晴らしい旅に感謝している。サイモンには、いつも多大なインスピレーションを受けていた。この冒険に参加できたことを誇らしく思う」と述べた。

「ジャックムス」は、ジャックムス=クリエティブ・ディレクターが09年にアトリエを構えたところからスタート。10-11年秋冬シーズンに初コレクションを披露して注目を集めた。13年春夏からはパリ・ファッション・ウイークの公式スケジュールでショーを開催していたが、20年春夏からは独自のスケジュールでのコレクション発表に移行している。上場していないため決算を開示していないが、21年の売上高は1億ユーロ(約155億円)を超えたという。22年10月の時点で、ダグザン前社長兼CEOは25年までに5億ユーロ(約775億円)の売り上げを目指すとしていた。

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