ファッション
連載 エディターズレター:IN FASHION 第32回

「サカイ」の存在が自分をサステナビリティの活動に向かわせる

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「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2023」にご来場いただいた皆様、ありがとうございました!おかげ様で多くの方にお越しいただき、盛況のうちに終わりました。私は4つのステージで進行を務め、その都度テーマに合わせて着替えました。そこで誰に頼まれたわけでもないけれど、各ステージで何を着たのかをご報告します。

報告を書くきっかけは、サミットに参加した大学院生から「榮倉奈々さんとのトークで着ていた『サカイ』のワンピースのサステナブルのポイントは?」と問い合わせのメールをいただいたことです。ナイス質問です。

サカイ(SACAI)」をサステナビリティのイベントで着用したのは、それがリサイクル素材であったり、古着のリメイクであったりといった、いわゆる“サステナブル”な何かがあるからではありません。「長く着る」は大前提ですし、「サカイ」の服作りは日本の産地や工場、職人の存続と深く関係していますが、それが一番の理由でもありません。

答えは、単純に、阿部千登勢「サカイ」デザイナーの才能に惚れ込んでいるから、です。彼女のような魂を込めて仕事をしているデザイナーが、その才能をいかんなく爆発させられる産業であり続けるために、私はサステナビリティ・ディレクターを名乗って活動をしています。この産業の根底にサステナビリティの考えが浸透し、才能あるデザイナーたちが選択する素材が頼まずとも地球や労働者に配慮されたものである、そんなモノづくりの環境を当たり前にしたい。という意思表示でもあります。才能は宝ですから!

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