米国の非営利団体Xプライズ財団が主催する、健康寿命の延伸を目指す国際科学コンペティション「Xプライズ ヘルススパン(XPRIZE Healthspan)」は8月11日(現地時間)、決勝に進出する20チームを発表した。このうち、100万ドル(約1億5600万円)を受け取る10チームに、日本から東北大学と東京大学の合田圭介教授が率いる研究チームGoda Labと、老化研究を手掛ける研究開発型スタートアップのタイムトラベラー(TIME TRAVELER)の2チームを選出した。また、順天堂大学の堀江重郎特任教授らが設立した一般社団法人ジャパン ロンジェビティ コンソーシアム(Japan Longevity Consortium以下、JLC)、阿部養庵堂薬品、森永製菓などが参加する研究グループも決勝への参加資格を得た。日本からは計5チームが決勝に進出する。
日本勢のアプローチは多岐にわたる。合田研究室は老化細胞を標的とする改良型エクソソーム、タイムトラベラーはパセリ由来の細胞外小胞を活用。JLCは食事や運動などの生活習慣への介入、阿部養庵堂薬品はNMNと漢方由来成分を組み合わせたドリンク、森永製菓などの研究グループはパッションフルーツ種子由来のポリフェノール「ピセアタンノール」で健康寿命の延伸を目指す。
同コンペティションは23年にスタートした7年間の国際科学コンペティションで、58カ国から600を超えるチームが登録。賞金総額は1億100万ドル(約157億円)にのぼる。老化に伴って低下する筋肉、認知、免疫の3つの機能を最低10年、目標として20年相当回復させる介入法の開発を競う。
決勝進出チームは26〜29年、50〜90歳を対象に最長1年間の臨床試験を実施し、効果を検証する。最終審査は30年に行われ、3つの機能を10年以上回復させることができれば6100万ドル(約95億円)、15年で7100万ドル(約110億円)、20年で最大8100万ドル(約126億円)の賞金が授与される。