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資生堂の2014年3月期は、増収増益。消費税引き上げ前の駆け込み需要が奏功

 資生堂の2014年3月期連結決算は、売上高が対前年比112.4%の7620億4700万円、営業利益が同190.6%の496億4400万円、経常利益が同181.0%の514億2600万円、当期純利益が261億4900万円だった。営業利益は売り上げ増と為替影響に加え、人件費などのコストの見直しが奏功し、伸長。純利益は、営業利益の大幅増と販売子会社の一部社屋などの売却益を計上したことにより、黒字へ転じた。

 国内売上高は同101.1%の3772億7200万円、海外売上高は同126.4%の3847億7400万円。国内は、消費税引き上げ前の駆け込み需要が奏功し、化粧品事業、ヘルスケア事業ともに前年を上回った。一方で海外は、グローバルブランド「SHISEIDO」と「NARS」が米州を中心に好調に推移。デザイナーズフレグランスも堅調に成長した。さらに為替レートが円安傾向で推移した影響から、2ケタで伸長。現地通貨ベースでは前期比101.4%だった。魚谷雅彦・社長は「14年は引き続き、『マキアージュ』『エリクシール』といった基幹ブランドの刷新に注力し、15年度に発表予定の中期経営計画に向けてまい進する」と語った。

 なお資生堂は、決算期の変更も発表。15年度から12月期に改め、経過期間となる第 116 期は、15 年 4 月 1 日〜12 月 31 日の 9 ヵ月決算となる。国内連結子会社についても同様に変更する。

 加えて、2015年度3月期の業績見通しも発表した。連結売上高は同102.4%の7800億円、営業利益は同84.6%の420億円、経常利益は同81.7%の420億円、当期純利益は同145.3%の380億円を予想。国内における消費税引き上げ前の駆け込み需要の反動や、ロレアルへの「デクレオール」「カリタ」売却による売り上げ減が影響すると見込む。

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