ファッション

「プロエンザ スクーラー」2015-16年秋冬NY 日本初出店を控えた「プロエンザ」の評価は?

 「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」のファースト・ルックは、グレーのメランジェ・ツイードのジャケットとパンツのセットアップ。ジャケットの裾とワイドパンツの裾がパネルになっており、歩くたびにひらひらと揺れる。パンツは、ひざ下より少し長いクロップド丈で、ジャケットの丈は長めだ。このシルエット・バランスや同素材のセットアップは、今シーズン多くのブランドで見られた。どのモデルもヘアには黒のレザーバンドを付け、大きなメッシュのストッキングをはいている。ジャケットの胸元あたりに、ストールのようなバンドをぐるりと巻いている。今シーズンはこのツイードとパネル使いがキーだ。ビスコース素材のワインやグレーのニットドレスは、バンドで身体をぐるぐると巻いたたように、肌が少し垣間見える。ニードルパンチのニットにバーガンディのポニースキンのスカート、ハラコの素材のコートやドレス、フロック加工のプリントドレスなどは、艶やかな素材使いでリュクスに仕上げた。

 終盤は、肩や腰に赤や白のファーをあしらった黒のクレープドレスや、エンブロイダリーのワイドパンツなどが登場し、徐々に華やかさを増していく。真っ赤なシースルーのシフォンドレスには、ファーや大きなハト目がいくつも施され、「プロエンザ スクーラー」の得意とする細かいディテールの技による大胆な装飾使いがインパクトを放つ。ショーの中盤でメンズモデルが全身黒のツイードコートとパンツの装いで登場した。メンズコレクションを始める前ふりなのか、それともこのルックに合ったモデルがメンズだったのかが気になるところだ。フィナーレで登場したジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスの2人がそれぞれショーのキーカラーである赤とグレーのニットを着て挨拶すると、大きな拍手が贈られ、コレクションの評価の高さをうかがわせた。

 「プロエンザ スクーラー」は3月4日、日本1号店を伊勢丹新宿店3階にオープンする。2月18日から伊勢丹新宿店1階のハンドバッグ売り場でもコーナー展開がスタートしており、今後、日本におけるビジネス展開にも注目だ。

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