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連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

コスメの受注販売は成功するのか?【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年07月31日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

小さなニュースのようですが、ニール・アームストロングの月面着陸よろしく、大きな一歩になるかもしれません。「スック(SUQQU)」がアイシャドウで受注販売をスタートです。もちろん「作りすぎない」を目指した戦略でしょう。

花王・カネボウでは「ルナソル(LUNASOL)」もアイシャドウの発売頻度を増やす代わりに「売り切れ御免!」のシステムを導入。「発売頻度を増やしたら、結局在庫が増えるんじゃない?」という疑問はあるかと思いますが、当然1回の投入量は年4回だった頃の2/3になっているのでしょう。仮に売り切れてしまっても、消費者は「2カ月待って新製品を買おうかな」と思えるし、「ルナソル」にとっても投入量が1だった頃の欠品に比べれば2/3でのそれの方がダメージは少ないハズ。賢い戦い方です。

ここからは、記事を読んで想像の翼を広げてみましょう。今回受注販売するアイシャドウパレットは、20周年記念でありつつ、ピンクとメタリックなゴールド、ブルーイッシュピンク、ダークシルバーという、強い煌めきを放つ色のコンビネーションです。他のブランドではなかなか見つからない、特に受注を受け付ける8月上旬という秋コスメのタイミングではなかなか店頭に並んでいない4色セットと言えます。仮に今すぐ買えないことを知っても、「なんだ、買えないのか。じゃあ、他のブランドで似たような色を探してみよう」という考えにはなりづらいかもしれません。

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