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「無印良品」が本社を飯田橋に移転 セゾン文化発祥地、池袋を離れる

「無印良品」を運営する良品計画は、2024年2月に本社を東京・東池袋から飯田橋に移転する。それに伴い、保有している現社屋は売却する。同社がセゾン文化発祥地の池袋を離れるのは創業以来初という。現社屋1階で運営している「MUJIcom」は閉店する予定。

移転先は東京都文京区後楽2-5-1 住友不動産ファーストビル5階。空間設計部がオフィスの設計を担当、働きやすい環境を整備し、「社員同士のコミュニケーションだけでなく、お客さまや地域住民の皆さまなど社内外のステークホルダーとの交流活性化を図る」(プレスリリースから)。自社物件から賃貸にすることで「経営を効率化し、事業力の強化につなげる」ことも狙い。良品計画はコロナ禍以降、稼ぐ力を大きく落としている。

西友のプライベートブランドとして1980年にスタートした「無印良品」は、堤清二率いるセゾングループの一員だった。80年代には池袋を舞台に、セゾングループに属した西武百貨店やセゾン美術館、パルコ、ロフトなどと共に新しい消費のスタイルやカルチャーを発信、セゾン文化と呼ばれて隆盛を誇った。それから約40年、セゾン文化の本丸である西武池袋本店は、現在改装問題で大揺れ中だ。加えて、豊島区と提携して池袋の街作りにも参画してきた「無印良品」も、池袋を離れることになった。

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