連載 エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY

絶対的制約が「らしさ」の創造・発信に寄与する【エディターズレター:FROM OUR INDUSTRY】

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※この記事は2023年04月03日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

 先週は、世界最大級の時計の展示会「ウォッチ&ワンダーズ」を取材してきました。

 時計は、縁遠い方も多いでしょうか?正直私も、香箱とかガンギ車、テンプなど、ムーブメントのパーツを連呼するプレゼンテーションは苦手ですが(苦笑)、このフィールドを取材しているとファッションやビューティの参考になる学びがたくさんあります。

 その筆頭は、「らしさ」の追求でしょう。

 究極、大きさは直径40mm程度、形は丸か四角、トノー(フランス語で樽の意味です)型で、基本的には3本の針(時針、分針、秒針)が12個のインデックスを指し示すことで時を告げる。それが時計です。もちろん時にはそこから逸脱した時計も登場しますが、バツ型の腕時計なんて見たことないし、直径5mmなんて時計もなかなか巡り合いません。つまり、腕時計である限り、表現の幅には絶対的な制約があるわけです。

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