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化粧品国内大手が下方修正の中、ロレアルは大幅な増収増益を達成

 ロレアル(L'OREAL)の2022年1〜6月期決算は、売上高が前年同期比20.9%増の183億6000万ユーロ(約2兆5153億円)、営業利益が25.3%増の37億4550ユーロ(約5131億円)、純利益が同25.2%増の32億5400万ユーロ(約4457億円)と増収増益だった。収益力を上げて持続可能な価値を創出し、イノベーションとコスト管理を通じてポートフォリオを安定させたことにより、原料価格の高騰などの悪影響を相殺した。

 事業部別では、「キールズ(KIEHL’S)」「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」「ビオテルム(BIOTHERM)」などを擁するリュクス事業本部が25.6%増の68億7100万ユーロ(約9413億円)でと、スキンケアとフレグランス、メイクアップの全てのカテゴリーで期待以上のパフォーマンスを達成した。「セラヴィ(CERAVE)」「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE POSAY)」「ヴィシー(VICHY)」などが属するアクティブコスメティックス事業本部も、同28%増の25億3600万ユーロ(約3474億円)と引き続き好調だった。同事業本部は、全ての地域で2ケタ増を達成した。

 プロフェッショナルプロダクツ事業本部は同21.7%増の21億6380万ユーロ(約2964億円)を記録。「ロレアル プロフェッショナル(L’OREAL PROFESSIONAL)」「ケラスターゼ(KERASTASE)」「レッドケン(REDKEN)」などが属する同事業本部は、全地域で上半期の増益を達成した。特にインド、中国本土、北米、ドイツにおいて卓越したパフォーマンスを上げた。一方、「ロレアル パリ(L’OREAL PARIS)」「ガルニエ(GARNIER)」「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX PROFESSIONAL MAKEUP)」などを擁し、メイクアップ比重が重く低調だったコンシューマープロダクツ事業本部も同13.9%増の67億9400万ユーロ(約9307億円)と躍進した。

 地域別では、北米の売上高が同23.5%増の46億5000万ユーロ(約6370億円)、北アジアが同20.3%増の56億2000万ユーロ(約7699億円)、東南アジア・中東・北アフリカ・サブサハラアフリカが同28.3%増の14億340万ユーロ(約1922億円)、ラテンアメリカが同39.1%増の11億2500万ユーロ(約1541億円)だった。中国はeコマースにおけるグループの専門性が高まり、競争が激化する中でも着実な成長を遂げた。

 ニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)最高経営責任者(CEO)は、「パンデミック発生から2年が経ち、『人付き合いをしたい』『革新的で優れたビューティ製品と出合いたい』という消費者の願いが裏付けられた。その結果、ビューティ市場の成長が加速している。ただ、当社は倍速での成長を遂げ、世界最大のビューティ企業としての地位をさらに強固にした。22年は想定を上回るパフォーマンスを達成し、前年に引き続き増収増益の年となることを確信している」とコメントした。