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「ディオール」が再生型花栽培を中心とする新サステナビリティ計画「BEAUTY AS A LEGACY 2030」を策定

 「ディオール(DIOR)」はこのほど、持続可能な事業活動の促進に向けたロードマップ「BEAUTY AS A LEGACY 2030」計画を発表した。再生型花栽培に投資し、バリューチェーン全体を通じて生物多様性保護と地域コミュニティーへの悪影響の軽減に取り組む。

 同計画は、再生型花栽培、気候変動への取り組み、エコデザイン、責任ある原料調達と透明性、文化的責任の5つの活動で構成する。「ディオール」では、生態系の保全における花々の役割を重視。ローラン・クレットマン(Laurent Kleitman)社長兼最高経営責任者は、「花々は昆虫や鳥類、哺乳類よりはるかに早く絶滅に直面すると報告されている」と指摘し、花をサステナビリティ戦略の先頭に据える。再生農業に特化した世界最大の組織ヘクター(HECTAR)とパートナーシップを組み、2023年までに教育プログラムを開始する。新規事業開発の支援団体や研究プログラムを取り上げ、科学的な研究機関と連携して、生態系における花農業の影響の調査や他農業との相乗効果の研究を行う。

 気候変動への取り組みでは、バリューチェーン全体の二酸化炭素排出量を削減すべく科学的根拠な基づく目標を設定。30年までに19年比で46%削減を目指す。そのほかエコデザインや透明性の活動では、28年までに化石原料由来のプラスチックの使用停止、公式サイトにおける成分や配合目的の掲載、ブランドコミュニケーションを通じた多様性の支持、女性が活躍できる組織政策の強化、生産者の専門知識の認知と評価向上に注力する。

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