ファッション

2022年開業の注目ショッピングセンター 陸上トラック併設から農園隣接まで

 日本ショッピングセンター協会によると、2022年に開業予定のショッピングセンター(SC)は31施設になる。いずれもコロナの前から計画されていた案件だが、新常態の広がりを受けてリアル店舗の価値をいかに高めるかが焦点になっている。小売業界が注目する施設を紹介する。

「ららぽーと福岡」(4月開業予定)

 三井不動産、九州電力、西日本鉄道の3社が、福岡市博多区の青果市場跡地を開発して大型SCをオープンする。九州初の「ららぽーと」となる。店舗面積は4万6380平方メートル。天神や博多といった繁華街とも近いため、エリアの商業地図への影響は大きくなりそうだ。

 都心部にはないエンタメ性を兼ね備えているのが強みになる。九州では初となる子供の職業・社会体験施設「キッザニア」、木製の玩具をたくさんそろえて遊ぶこともできる「おもちゃ美術館」などで広域から集客する。また陸上トラック、テニス・バスケットボール・フットサルのコートを併設しており、スポーツを通じた幅広い世代の交流の場にもなる。

カメイドクロック(4月開業予定)

 野村不動産が東京都江東区のJR亀戸駅近くで開発する。1939〜93年まで第二精工舎(現セイコーインスツル)の工場、97〜2016年までは地元密着型のSC「サンストリート亀戸」があった場所をマンションなどと合わせて再開発した。

 店舗面積は2万2500平方メートル。物販は地元客に向けて「ユニクロ」「ジーユー」「スポーツデポ」「アルペンアウトドアーズ」「コジマ×ビックカメラ」「デコホーム」などを誘致したほか、下町の食を集めた「カメクロ横丁」、eスポーツスタジオ「カメスポ」などで構成する。

(仮称)イオンモール八幡東田プロジェクト(春開業予定)

 イオンモールが福岡県北九州市のテーマパーク「スペースワールド」跡地を再開発して、アウトレットモールを核にした商業施設を春に開業する。2018年に広島市で開業した「ジ・アウトレット」の2番目の施設になる。店舗面積は4万8000平方メートル。

 JR鹿児島本線のスペースワールド駅から徒歩5分。同施設の隣にはすでにイオンモール八幡東が営業しており、連絡橋でつながれる。アウトレットモールのほか、体験型英語教育施設「キタキュウシュウグローバルゲートウェイ(KGG)」、北九州市が運営する「新科学館」などが入る。

東京ミッドタウン八重洲(8月開業予定)

 三井不動産が東京駅八重洲口で進める複合施設がオープンする。07年の六本木、19年の日比谷に続く3番目の東京ミッドタウンとなる。地上45階・地下4階の高層ビルのうち、SCは地下で店舗面積4823平方メートルのコンパクトな規模となる。地下には羽田空港や成田空港、地方都市と結ぶバスターミナルが整備され、また日本有数の地下街である八重洲地下街ともつながる。

 上層部(地上39〜45階)には高級宝飾ブランドの「ブルガリ」による「ブルガリホテル東京」が開業する。「ブルガリ」によるホテルはミラノ、ロンドン、パリなどに続いて10軒目。建物の大部分(地上7〜38階)を占めるオフィスエリアは、コロナ後の新しい働き方や感染対策、デジタル対応などに最新鋭のテクノロジーを用いた作りになっている。

ふかや花園プレミアム・アウトレット(秋開業予定)

 三菱地所・サイモンが埼玉県北西部の深谷市で開発する大型アウトレットモールがオープンする。関越自動車道・花園インターチェンジから3分、秩父鉄道・ふかや花園駅から徒歩3分の立地に、店舗面積2万7000平方メートル、店舗数約120店舗が入る。

 深谷市による「花園IC拠点整備プロジェクト」と連携した商業施設となる。農業と観光の振興によって広域的なエリアの活性化を目的として進められる。隣接地にはキユーピーの体験型農業施設「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」があり、農園、マルシェ、レストランを楽しめる。また深谷市が運営するイベント広場「深谷テラス」もある。

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