ファッション

ワールドが個人のブランド立ち上げを支援 来春までに3ブランド・1事業を開発

 ワールドは、生産背景や人材などのリソースを活用し、社内外のデザイナーやインフルエンサーなど個人によるブランド立ち上げ、運営、生産を支援するプロジェクト「ワールド・ファッション・クラウド(仮称、以下WFC)」をスタートした。このほど、同プロジェクトを通じて立ち上げるインフルエンサー・瀬戸晴加さんによるアパレルと器のブランド「クロエンス(CLOENC、12月14日ローンチ)」と、社内ベンチャーのパンプスブランド「オイト(OITO、11月ローンチ済み)」の新商品展示会を都内で実施した。

 「クロエンス」のアパレルは、働く女性のために「忙しい朝でもコーディネートに時間を使わなくて済むよう、トップスとボトムスの相性にこだわった」と瀬戸さん。ブランドの立ち上げにあたり、「信頼できる生産工場とのリレーションやトラブルへの迅速な対応など、自分一人では難しい部分を(ワールドに)サポートをしてもらえたおかげで、本当にやりたいブランド、商品を形にできた」と話す。また、笠間焼で知られる茨城県笠間市で作った食器は、料理を盛り付けたときの「適切な量ときれいな見た目のバランス」を追求している。

 「オイト」は女性の足の悩みに寄り添う履き心地、国内生産、値ごろな価格を両立させたパンプスブランドを目指す。今年6月にはテストマーケティングの一環で、SNSやホームページで一般女性からのヒアリングを重ね、和紙糸を使ったフラットシューズ(1万3000〜1万5000円前後)を開発。ワールド傘下で「エスペランサ(ESPERANZA)」を展開する神戸レザークロスの開発・生産背景を活用する。

 クラウドファンディングサイト「マクアケ(MAKUAKE)」での先行受注は予想を大きく上回る反応があった。これを受け、21−22年秋冬は太陽光や蛍光灯の光を浴びると発熱する素材を使用したニットパンプス(1万8820円)とローファー(2万570円)を企画し、11月中旬から予約受付を開始した。

 WFCのプロジェクトリーダーを務める中條亜耶グループ執行役員は、外資系コンサルティングファーム、イスラエル発の化粧品ブランド「サボン(SABON)」の日本法人、米国での抹茶ブランドの立ち上げなど経て2019年に入社した。この経験を生かし、リーンスタートアップ(仮説と検証を繰り返しながら新規事業をスピーディーに立ち上げること)の手法を取り入れた新規事業立ち上げ部署としてWFCを発足させた。「当社を含む従来のアパレル企業は、ブランド開発はある程度の規模の出店と商品の作り込みを前提にしていたため、スピード感に欠けた。WFCではさまざまなクリエーターやファンを巻き込みながら矢継ぎ早にブランドを立ち上げ、柔軟に軌道修正しながら成長させていきたい」とする。

 「クロエンス」「オイト」のほかにも同プロジェクトを通じ、1月上旬にはマイクロインフルエンサーのブランド立ち上げ・運営支援から販売まで行うECモール「ミレクト(MYLECT)」、中旬にはタレントの橋本マナミがディレクターを務めるブランド「ナミマ(NAMIMA)」を立ち上げる計画だ。

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