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オンワードが職人や工場のブランドを成長支援 「日本の技術を世界に発信するプラットフォームに」

 オンワードホールディングス(HD)子会社のオンワードデジタルラボは、国内製造業の生産者を対象にオリジナルブランドの立ち上げと成長を支援する事業「クラハグ(CRAHUG)」をスタートする。繊維や化粧品、伝統工芸品などの産業に従事する職人や工場をクライアントに、ブランド立ち上げから商品企画、販売までサポートする。8月31日から公式EC「オンワード・クローゼット(ONWARD CROSSET)」で、13ブランド183商品の取り扱いを始める。

 クライアントになるのは、自社ブランドを作りたいと考えている、もしくはすでにある自社ブランドの成長を望む生産者。取引先からは、オリジナルブランドの売上高に応じた手数料を徴収する。情報サイトやSNSで「クラハグ」を通じて立ち上げたブランドを紹介し、ECでの購買データは生産者に還元するなど、デジタルを駆使して発信やマーケティングでもきめ細かく支援する。
 
 ゆくゆくは海外への越境販売も視野に入れる。19日のオンライン説明会で保元道宣オンワードHD社長は、「オンワードを日本の技術を世界に発信するプラットフォームにしていきたい」と展望を語った。

 事業責任者には、これまで「オンワード・クローゼット」を担当してきたオンワードデジタルラボの酒見ひばり氏、クリエイティブディレクターにはKAJIHARA DESIGN STUDIO代表の梶原加奈子氏が就き、オンワードの若手主体でチームを編成する。 梶原氏はこれまでテキスタイル領域で企画販売やブランディング、マーケティングなどのコンサルティングを手がけてきた経験を生かす。「日本の伝統産業は世界にも注目度が高く、例えば繊維産業は海外のハイメゾンにも注目されている。だがコロナ禍の到来で、川上の生産者は仕事を待っているだけではなく自分たちで商品を作り、販売までしていかなくては生き残れなくてはいけない時代になった」(梶原氏)。

 事業単位での売上高目標は設定していない。初年度で取引先を25程度、3〜5年をめどに50〜60程度まで増やす。

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