ファッション

ニッチを自認するスイス時計「パルミジャーニ・フルリエ」が25周年

 スイスの時計ブランド「パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)」が25周年を迎えた。1月には、「ブルガリ(BVLGARI)」のウオッチ部門でマネージングディレクターを務めたグイド・テレーニ(Guido Terreni)を最高経営責任者(CEO)に迎え、8月には同CEOの下で初のコレクションとなるドレスウオッチ“トンダ PF”を発表した。イタリア語で「円」を意味する“トンダ”は「パルミジャーニ・フルリエ」のアイコンコレクションであり、10月にはスポーツウオッチの“トンダ GT”に2モデルを追加した。アニバーサリーを祝うイベントは日本でも行われ、10月25日に京都市京セラ美術館でアーカイブと新作を同時に並べる展覧会を催した。

 25周年の目玉である“トンダ PF”コレクションは、4スタイル7モデルで構成される。クロノグラフ(税込354万2000円~)や、ケース、ブレスレット、ダイヤルにプラチナを使った限定モデル(1960万2000円)もある中、ひと際目を引くのがダイヤル上の文字や数字を排した極めてソリッドな2針モデル(258万5000円)だ。ブランド担当者は、「『パルミジャーニ・フルリエ』はニッチなブランドだ。テレーニCEOはそれを認め、その上で“シンプル、しかし上質なもの”を提案した。それが“トンダ PF”であり、2針モデルだ」と話す。

 高級時計の世界も富裕層がけん引しており、「ロレックス(ROLEX)」や「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」など王道ブランドが堅調に数字を伸ばしている。一方で、富裕層の中には“まだ見ぬブランド”を求める声も多い。「パルミジャーニ・フルリエ」は時計師、修復師として活躍したミシェル・パルミジャーニ(Michel Parmigiani)が創業し、95%以上を自社生産するマニュファクチュールだ。ニッチながら、時計ファンをそそるストーリーを持つ。

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