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「モンクレール」から初の香水が誕生 キーワードは“イノベーション”

 「モンクレール(MONCLER)」が初のフレグランスとなる “モンクレール プール ファム(Moncler Pour Femme)”と“モンクレール プール オム(Moncler Pour Homme)”を10月12日、米国で発売する。価格は150mLで180ユーロ(約2万3000円)、100mLで120ユーロ(約1万5000円)、60mLで80ユーロ(約1万円)を予定。

 リフィル可能なボトルにはダウンジャケットのキルティングを模したシルバーの装飾が施され、LEDスクリーンが埋め込まれている。ブルートゥース搭載のスマートフォンを使えば好きな文字列をスクリーンに表示させることができる。

 自然や冒険心、発見などからヒントを得て調合された香りは、ウッディかつアウトドア感を演出するためにシダーウッドを使用。また、サンダルウッドを加えることで落ち着きや温かみをプラスした。これらをベースに“プール ファム”はウッディーでムスキーな香りに、“プール オム”は高山の森の美しさを表現したウッディでアロマティックな香りとなっている。

 発売当初はオンラインのほか、直営店約50店舗で展開する。また、卸は各国3~4店舗(全世界で約200店舗)で展開し、米国ではブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)、英国ではセルフリッジ(SELFRIDGES)で取り扱いが決定している。その後、2022年の早い時期から販売網を広げ、最終的には2000~3000カ所で展開する予定だ。

 製造販売を担う、仏フレグランス大手のインターパルファム(INTER PARFUMS)のフィリップ・ベナサン(Philippe Benacin)会長兼最高経営責任者(CEO)は、イノベーションがキーワードだったと説明する。「『モンクレール』の店舗に入ると、イノベーションを感じる。あらゆることの最先端にいるような気持になる」。

 「モンクレール」は20年6月にインターパルファムとフレグランスやその関連製品の製造・販売に関するライセンス契約を締結。インターパルファムからはコメントを得られなかったが、業界の情報筋は初年度だけで1億ユーロ(約128億円)は売り上げると予想する。

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