ビューティ

“一家に一つある”「マキロン」から初めてニキビ治療薬が登場 日本初の処方

 第一三共ヘルスケアの殺菌消毒薬「マキロン」から初のニキビ治療薬ライン「マキロン® アクネージュ®」が3月12日、誕生した。同社は「マキロンs」の主成分であるベンゼトニウム塩化物を、日本で初めてOTCニキビ治療薬に殺菌成分として配合。フェイスラインやデコルテなどのニキビにアプローチできるローションと、あごや口元などのニキビにピンポイントで使えるクリームをそろえる。メインターゲットは繰り返しできる大人ニキビに悩む20〜30代だ。

 「マキロン」は1971年の発売以来50年に渡り、液体キズ薬の圧倒的シェア(国内)を獲得してきた。“一家に一つある”と言えるほど消毒液として馴染みのある国民的ブランドがニキビ治療薬を開発に着手したのは、「マキロンs」が一部の消費者の間でニキビ跡や傷に使われていたことにある。「SNSの口コミでニキビケアとして使用しているという声があったり、ニキビケアの特集で雑誌から取り寄せの問い合わせを多くいただいていたりした。ただあくまでもキズ薬なので、(当社からは)ニキビへのアプローチはできなかった」と河村典利・マーケティング部 BM第一グループ ブランドマネジャー。さらに市場調査をすると、4人に1人がニキビケアのためにOTCニキビ治療薬を使用しているにも関わらず、OTCニキビ治療薬に対する満足度は31.8%と低く、十分に満足できていない人は68.2%と大半を占めていたことが分かった※。「ニキビ治療薬はさまざまなハードルや規制で新しい成分が用いられることが少なく、従来のOTCニキビ治療薬に満足していない人が多かった。しかしライフスタイルの変化などで繰り返される頑固な大人ニキビに悩む人は多くいるのも事実。そこで『マキロン』の主要成分であるベンゼトニウム塩化物をニキビ治療薬に活用できると考えた」ことから約5年前に、「マキロン® アクネージュ®」の開発が始まったという。

 実際に研究を始めると、ベンゼトニウム塩化物がニキビを誘発するアクネ菌に対する殺菌効果が高いことが分かった。さらに生活習慣や環境要因が複合的に働き発生する大人ニキビは何度も繰り返しできることが多く、治りが遅いという特徴も考慮。「大人ニキビはストレスや食生活などさまざまな要因がある。また昨今は新型コロナウイルスの影響でマスク生活も欠かせなくなり、頑固な肌荒れに悩む人も増えている。ストレスを完全になくすことはできなくとも、早い段階で負のスパイラルを打ち止めることが大切」と田中美希・研究開発部 開発第一グループ。そのことから、ベンゼトニウム塩化物に加え、炎症を抑える成分(ローションはアラントイン、クリームはイブプロフェンピコノール)や角質を軟化して毛穴の詰まりを改善すサリチル酸(ローション)、血行を促進して肌のターンオーバーを促すトコフェロール酢酸エステル(クリーム)を配合。ローションとクリームで異なる処方を用いることにより、タイプや発生部位が異なるニキビに幅広くアプローチする。「スキンケアも手掛ける会社として、毎日ストレスなく使える使用感にもこだわった」という。

 初年度の売り上げは約5億円を目指す。2019年度のOTCニキビ治療薬の市場規模は約53億円で、そのおよそ1割となる。「まずはローションとクリームの2種を発売し、その後ほかのアイテムの投入も検討する」と河村ブランドマネジャー。なお、同社はほかにも「ミノン」や「トランシーノ」などを展開。ボディーケアの「ミノン」とスキンケアの「ミノン アミノモイスト」は合わせて100億円規模、「トランシーノ」は内服薬とスキンケア合わせて60億円規模の事業だ。

※第一三共ヘルスケア調べ

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

ファッション&ビューティメディア大特集 一緒に働く人も目指す人も必読!

11月29日発売の「WWDJAPAN」は、毎年恒例のメディア特集です。今週号には10社、14媒体、そして総勢32人の個性豊かな編集者が登場します。特集は、コロナ禍で編集長に就任&復帰した「25ans」と「MEN’S EX」そして「ハニカム(HONEYEE.COM)」編集長の座談会からスタート。「おめでとう」より「大変だね」と言われることが多かった編集長は、コロナが背中を押したかもしれない新事業への…

詳細/購入はこちら