ファッション

「サカイ」2016年春夏パリ・メンズ・コレクション

REPORT

色柄がクラッシュして生まれる自由な男のワードローブ

「サカイ」の真骨頂であるハイブリッドのセンス、レイヤードのミックス感覚がさらに広がりをみせた。“ハイブリッド マッシュ アップ”と題したコレクションは、これまで以上に素材やモチーフ、スタイルの多様性に溢れている。リリースでは「個性が重なり合うことで生まれる新たなカオスから、予期しない美しい調和を生み出す」と説明。ルールに縛られず自由奔放で軽やか、でもウエアラブルなレイヤードが「サカイ」のカオスだ。

ファーストルックに登場したのは、バッファローチェックのセットアップにレトロな花柄のパジャマシャツ、ギンガムチェックのネックピースなど、テイストを超えたハイパーレイヤード。クローゼットを開けて、好きなモノを手に取って合わせたような自由なスタイルをイメージさせる。ジャケットのラペルやポケットにはフリルを付けたり、シュシュを大きくしたようなネックレスを重ねたりと、ウィメンズと同様にメンズでもジェンダーの枠を軽やかに超えた。

ニューヨーク・マンハッタンで1980年代に一世を風靡した伝説のディスコ「パラダイス ガレージ」のグラフィックが象徴するように、どこかサイケなアメリカン・ビンテージを漂わすテイストも今季らしいエッセンス。秋冬のようなボールドカラーで溢れたが、ライトな質感にこだわり重たく見せない工夫も満載だ。足元は、「エンダースキーマ」とコラボレーションしたブーツを合わせた。フィナーレでは、円形の会場をモデルたちが交差してウォーキング。さまざまなエッセンスが交差しぶつかり合い、新しいフォームを生み出すコレクションを象徴するようだった。

LOOK

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