ビジネス

「無印良品」が今度は生活雑貨52品を値下げ 家具のサブスクも開始し廃棄削減へ

 良品計画は1月15日から、「無印良品」の収納用品や食器など生活雑貨52品の価格を、従来よりも20~30%下げる。また、昨年7店舗で試験的に行った家具レンタルの月額定額サービス(サブスクリプション)を、15日から182店に拡大し本格展開。春のフレッシャーズシーズンに向け、「買う」ではなく「借りる」という選択肢を打ち出す。

 同社は昨年10月に、靴下やインナー類など衣料品の主要72品を値下げした。それと合わせて、コロナ禍での集客を避ける意味もあって期間限定値引きを行わなくなったことが、9~11月期の大幅増益に一定寄与したとしている。また、同社は1980年の創業当時から、素材選びや生産工程、包材の見直しなどによる値下げを定期的に続け、「消費者のくらしの役に立つ」という理念を実践してきた。「値下げは今回で終わるのではなく、今後も継続的に行っていく」と松岡朋子・執行役員生活雑貨部部長。

 具体的には、布帛の収納ケースを1190円(税込)から890円に、3本組アルミハンガーを290円から250円に、陶器のマグカップを1090円から890円に、手指消毒ジェルを990円から790円に値下げする。

 家具のサブスクでは、人気商品の脚付けマットレスや在宅ワーク用としてのニーズも見込める折りたたみテーブル、チェアなど、シンプルで汎用性の高い13アイテムを、1~4年の年単位のプランで借りることが可能。2万7900円の脚付けマットレスのスモールサイズは、1年契約なら月額料金2140円、4年契約なら同560円で貸し出す。契約期間満了後は、返却、契約延長、買い取りを選択できる。返却された家具はパーツ交換などのメンテナンスをし、再び定額サービスで利用するか中古品として販売予定。それにより廃棄削減にもつなげる考えだ。消費者にとっても、手間のかかる大型家具の廃棄から解放されることはメリットになる。

 昨年、7店舗で3カ月間の定額サービス試験運用を実施。その際は「イデー(IDEE)」の商品も含む家具セットで打ち出していたが、客から「(セットではなく)自分に必要なものだけを必要な期間だけ借りたい」という声があがったことから、単品での貸し出しになったという。「昨年の試験運用中は想定通りの申し込み件数があった。収益化できるようしっかり事業として育てる」と湯崎知己・生活雑貨部住空間担当部長。

 サステナビリティに配慮した春の新商品も発表した。寝具などの生産工程で出る残反や残糸を再利用したスリッパやタオル、ファブリック類や、パッケージのプラスチック使用量を20%削減した化粧水、「コロナで自転車移動を好む消費者が増えている」ことに対応して復刻した自転車などを、昨年12月~1月から順次販売している。

最新号紹介

WWD JAPAN

デジタル化で加速するサプライチェーン革命 繊維商社のDX戦略とは?

「WWDジャパン」3月1日号は、「デジタル化で加速するサプライチェーン革命」特集です。コロナ禍で加速したデジタル化が、服作りのプロセスにも変化を与えています。キーワードはDX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティ。アパレルのOEM(相手先ブランドの生産)、ODM(相手先ブランドの企画生産)を担う繊維商社は、DXを駆使して大量生産・大量廃棄の悪弊を断ち切るサステナブルなサプライチェー…

詳細/購入はこちら