ビューティ

化粧品業界に新しい波 ジェンダーレス訴求は不要か?

有料会員限定記事

 女性、男性用とジェンダーで分けるのが一般的だった化粧品業界に新しい波が押し寄せている。ジェンダーフリーやダイバーシティーの考え方を取り入れる企業が増えており、製品や店舗に加え、個のニーズへの対応力に優れた接客が広がりつつある。自分に合うものを自由に選びたいという消費者の気持ちの高まりがそれを後押しし、ジェンダーフリーを体現するブランドが支持を集める。選ばれているブランドの戦略とは――。(この記事はWWDジャパン2020年10月26日号からの抜粋です)

 “ジェンダーフリー”という言葉が広がる前から、男女の垣根を越えたコンセプトや、商品・サービスを提供するビューティブランドが存在した。「イプサ(IPSA)」は、1986年の創業当時から“個々の美的生命力を引き出すこと”をコンセプトに掲げている。その考えは製品デザインでも体現。男女ともに支持を集める製品は、いずれも品質の高さと共に、誰もが手に取りやすく気持ちを高めてくれるパッケージで、女性だけでなく男性、ジェンダーフリーに広く受け入れられている。そのほかにも、「イソップ(AESOP)」や「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」などは、同様の理由で性差を超えて受け入れられてきたブランドである。今年デビューした2ブランドは、製品の香りにおいてもジェンダーフリーだ。

この続きを読むには…
残り2467⽂字, 画像18枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。