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寒色カラーブームの中で暖色にこだわった投稿を貫きフォロワー急上昇 「ガーデン」椛沢柚希のインスタ活用術

 人気連載中の「インフルエンサー美容師」は、10月からコンセプトをリニューアル。これまで設けていた年齢や売り上げの制限を取り払い、“特徴あるSNSの使い方でフォロワーを伸ばしている美容師”を紹介していく。リニューアル第1回は、「ロラ ドットガーデン(lora. garden)」の椛沢柚希トップスタイリストをピックアップ。ヘアカラーで寒色ブームが続く中、暖色カラーに特化した投稿を続けることで、1年間でフォロワー数を3万近く増やしたという。そのこだわりの真相を聞いた。

WWD:“「ガーデン」グループ史上最速”でスタイリストデビューできた秘訣は?

椛沢柚希トップスタイリスト(以下、椛沢):私が入社した2017年は同期が少なく、新人が1店舗に1人くらいしかいなかったんです。だからいろいろ教えてくれる先輩を独り占めできたことが大きいですね。あと、カットやカラーをやらせてくれるモデルに苦労しなかった、という理由もあります。モデルの募集はインスタグラムで行っていて、インスタをやり始めた頃はあまり反応がなかったのですが、暖色を推し始めて、さらに自撮りを投稿し始めてから反応がよくなりました。

WWD:どんな自撮り?

椛沢:自分の髪を、お客さまに提案したい暖色にカラーリングして撮ったものです。以前はモデルやお客さまの仕上がりばかり投稿していたのですが、自撮りを投稿し始めてから「椛沢さんのような髪色にしてほしい」と連絡をくれるモデルや、私の自撮りを保存して持ってきてくれるお客さまが増えましたね。それで思い出したのですが、私も学生の頃、新規で担当してもらう美容師を決めるとき、美容師が提案しているスタイルを見て決めるというよりは、「この美容師さんに会いたい」と思った人を選んでいました。もちろん、私が美容学生だったということもあるのですが、一般の女性でも、そういう気持ちがあるのではないでしょうか。

WWD:ここ数年、ヘアカラーでは寒色ブームが続く中、暖色にこだわった理由は?

椛沢:まわりがみんな寒色系のスタイルを投稿していたので、同じことをやっても埋もれてしまうと思ったんです。それで、私がもともとオレンジなどの暖色カラーが好きだったこともあり、暖色にこだわった投稿を始めたんです。ちょうどその頃パーソナルカラーのブームが起きて、「イエベ」や「ブルベ」といった言葉が一般化してきて、“やりたい色より似合う色”を選ぶ傾向が強まりました。日本人には「イエベ」が多く、「イエベ」には寒色よりも暖色が似合うケースが多いので、それも追い風になりました。

WWD:フォロワー数も順調に伸びていった?

椛沢:はい。1年くらい前に投稿したスタイルの保存数が1万件以上になって、それから1年間で約3万フォロワー増えました。インスタからの集客も増えていって、今では新規のお客さまの大半はインスタの画像を持ってきてくれます。あとインスタに関しては、アクセス数を増やす工夫もしています。できるだけ暖色系のタグはつけているほか、「#暖色カラー」だけだとたくさんヒットしてしまうので、投稿には必ず「#暖色カラー_yuzu」とつけるようにしているんです。もう1000投稿以上しているので、「#暖色カラー」で検索すると、2番目に「#暖色カラー_yuzu」のタグが出てくるようになりました。

WWD:暖色カラーの魅力は?

椛沢:日本人の肌に合いやすいし、色持ちがいいし、艶が出るし、さらに夕日も味方につけられます。夕日はオレンジ色が強いので、グレージュなどの寒色は黄色っぽく見えてしまうことが多いけれど、暖色はより鮮やかにきれいに見えるんです。あと「職場のルールでヘアカラーは8トーンまでと決められている」というお客さまの場合、寒色だと発色させるのは難しいですが、暖色ならきれいに発色します。

WWD:今秋におすすめしている暖色カラーは?

椛沢:今秋はピンク系が気になっています。紫に寄せると寒色になってしまうので、
オレンジ寄りにして、ピンクをスモーキーな感じで見せたいと思っています。今の私(上記メインカット)の髪もそのカラーリングで、インスタにも自撮りを投稿しているので、その反応を見ながら提案していく感じですね。

WWD:サロンワークでこだわっていることは?

椛沢:髪を寒色から暖色に変えることで、眉やリップもガラッと変えないといけないので、メイクのアドバイスもしています。新規のお客さまの大半が私のインスタを見て、共感して指名してくれるので、好きなものやメイクの感じが私と似ているんです。だからアドバイスしやすいし、「眉に何使ってますか?」と聞かれて製品名を答えると、次回来店時に「買いました」なんて言ってもらえることもよくあります。でもメイクに関しては、ヘアと比べるとまだ分からないことも多いので、自分の課題だと思っています。

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