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次世代乳液に注目 アルビオン「エクシア」が13年ぶりに刷新

 アルビオンは9月18日、誕生から今年30周年を迎えた同社を代表するスキンケアライン「エクシア(EXCIA)」を13年ぶりに刷新する。天然の乳化成分を配合した新しい世代の乳液をはじめ、洗顔料として使用する拭き取り用乳液など全9品(5500~2万円)をそろえる。

 同製品を披露するリアルな発表会は参加人数を絞り込んで先ごろ開かれ、その様子をオンライン発表会として後日報道関係者などに配信した。冒頭で小林章一アルビオン社長は「当社は創業以来一貫して高級化粧品メーカーとしてモノ作りと接客サービスに力を注いできた。今回、当社のさらなる発展をけん引するために、一品ずつが個性溢れる製品に『エクシア』が生まれ変わる。生命線である乳液は今まで同様に心地よさと感触にこだわりながら、会社として初めて天然の乳化成分を配合した新しい世代の乳液となる」と述べた。また、埼玉県の熊谷工場に乳液と化粧水専用の新生産棟(地上4階、敷地面積1万7300平方メートル)が竣工し、薬品工場と同等の安心、安全、品質管理基準の新生産棟で今後「エクシア」を生産することも語った。

 新生「エクシア」は“美の新生”がコンセプト。2003年に表皮幹細胞に着目して美肌との関係を追究してきたが、今回は脂肪幹細胞にフォーカス。脂肪幹細胞は幹細胞の切り札といわれ、脂肪組織だけでなく骨や軟骨、血管を作る細胞などに分化する能力を持っているといわれる。同社はこの脂肪幹細胞にエイジングケアの可能性を見出し、脂肪幹細胞が持つ創傷治癒の働きに着目した。具体的には、真皮・表皮組織にダイレクトに働くこと、皮膚の中の損傷部位を感知してその場所まで届けること。それをかなえるために、脂肪幹細胞の増殖作用が期待できる独自成分のヒトリシズカヒトリンと、脂肪幹細胞の受容体が活性化するムラサキシブエキスを共通成分として全製品に配合した。

 メイン製品の乳液は、生分解性に優れ環境にも優しい発酵由来の天然乳化成分アミノサイクロを採用し、浸透力と1回での即効性がこれまで以上になった。「当社の64年の歴史は乳液の進化とともにある。現在16種、サイズ違いで22本ある。これまで世に出たレシピは200以上。今回次元の異なる乳液を開発した」(ブランド担当者)と自信をのぞかせる。また今回は、泡状の洗顔料をラインアップせず、拭き取り用乳液「ミルクファイナー」を洗顔用と位置づけて発売する。泡で洗顔するという考え方を覆し、乳液で肌を柔らかくしながら、余分な汚れを取り、滑らかな肌にするという新しい乳液洗顔だ。

 パッケージは環境に配慮してバイオマスPETを採用。クリームはレフィルを用意するほか、外容器にはリユース可能なガラス瓶を使用することで樹脂の使用量とCO2排出量を抑えた。外装もサトウキビの絞りカスから作られるバガスを51%使用した。

 同社は現在、潤い訴求の「エクサージュ(EXAGE)」、30代からのエイジングケア「アンフィネス(INFINESSE)」、プレステージスキンケア「エクシア(EXCIA)」、「エクシア」のハイエンドライン「アンベアージュ(ENBEAGE)がある。新生「エクシア」は、これまでのスキンケアの一シリーズという枠からスキンケア、メイク、「アンベアージュ」という構成のプレステージブランドを目指し、存在感を高める。

 今後は、21年4月にブライトニング、21年9月ポイントメイク、22年9月にベースメイクを刷新する予定だ。現在、「エクシア」は「アンベアージュ」も含めて年商100億円。2026年には150億円ブランドに育成していく。

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