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ユニクロのマスク人気にみる「ソーシャルな企業」

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 これが国民的ブランドのすごみなのだろう。

 ユニクロが6月19日に発売した“エアリズムマスク”は、全国各地の店舗に長い行列ができ、ネット通販もつながりにくくなるほどの反響を呼んだ。現在も品薄の状態が続いている。いたるところでマスクが欠品していた数カ月前と異なり、今ではマスクは容易に手に入る。人混みのリスクを冒してまで行列に並ぶ必要はないのだが、それでも欲しいと思わせる。消費者のユニクロへの信頼感と「エアリズム」の認知度を見せつけた現象だった。

 東レとの共同開発によって2012年にデビューした夏用の接触冷感素材「エアリズム」(「サラファイン」と「シルキードライ」を統合して誕生)は、今や冬用の発熱素材「ヒートテック」と並ぶユニクロの二枚看板になった。多くの人が肌着やシャツなどを通じてひんやりした着心地を知っている。夏本番に向かう中、不織布のマスクでは熱がこもる。ユニクロが「エアリズム」で作ったマスクならば快適に違いない。そんな連想が働いた消費者がこれだけ大勢いたわけだ。長年のブランディングの成果が思わぬかたちで明らかになった。(この記事はWWDジャパン2020年6月29日号からの抜粋です)

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