ファッション

コロナが覆す アパレルの「シーズン」という大前提 

有料会員限定記事

 コロナショックを契機に、さまざまな消費者思考の変化が予想される。その一つが「ムダな服は買わなくなる」ということ。「シーズンごとに新作を大量に作って売る」という従来のアパレル業界の慣習は、消費者感覚からますます乖離していくことになる。業界内からは、倉庫に眠っていた在庫を自社サイトで販売したり、季節に関係なく着られる定番アイテムで勝負したりという動きも出てきた。彼らは「シーズン」という枠組みから離れ、消費者視点に立ってビジネスモデルを描き直す。(この記事はWWDジャパン2020年6月1日号からの抜粋です)

 社会がまだコロナ禍に包まれる前の2019年末、バロックジャパンリミテッドの新規事業立案などの担当部署「未来政策室」の若手メンバーは、新規プロジェクトの準備のため千葉県の自社倉庫を訪れた。「売れ残りの服が、こんなに」「まだまだ着られそうなものもたくさん」。神田麻衣室長らは驚きを隠せぬまま、積まれた在庫のデザインや状態をくまなく調べていった。

この続きを読むには…
残り2516⽂字, 画像5枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。