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毛織物大手のニッケが第一織物を買収

 毛織物大手の日本毛織(ニッケグループ)は2月28日、高密度の合繊織物で知られる福井県坂井市の第一織物をグループ会社にすると発表した。ニッケが第一織物の発行済株式の7割を取得して子会社化する。

 第一織物はナイロンやポリエステルなどの合成繊維を高密度に織る高い技術があり、「モンクレール(MONCLER)」や「プラダ(PRADA)」などのラグジュアリーブランドや有力アウトドアブランドに、ダウンジャケットをはじめとしたアウター向け生地を供給している。2019年7月期の売上高は22億円。

 ニッケは“国内利益最大化、海外成長最大化”を方針に衣料繊維事業を進めており、第一織物をグループ化することで欧州のハイブランドへの販路を活用していく。また複合素材化が進むユニホームやアパレル向けに第一織物の製品を活用するといったシナジーも見込む。

 ニッケは1896年に兵庫県神戸市で創業。124年間にわたってウール製品の製造販売を手掛けてきた。ユニホーム素材やアパレル素材を提供している。

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