
HOSOOグループ(HOSOO Collective、テキスタイル事業のHOSOO、着物事業の細尾、KYOTO SILK HUB)はこのほど、国際認証Bコープ(B Corporation)を取得した。スコアは109.9。内訳はガバナンス8.6、ワーカー23.6、コミュニティ42.5、環境26.5、顧客8.5。日本の製造業では最高スコアを獲得し、テキスタイル製造業でも6位となり、世界トップクラスの評価を受けた。点数が伸びにくい「カスタマー」の領域でも高評価を得た。細尾真孝社長は「商品そのものだけでなく、着物やテキスタイルを通じて茶会や観劇など文化的な活動が広がることまでが評価された。文化への波及効果が認められた点は興味深い」と語る。

HOSOOは1688年の創業以来、西陣織の織元として、帯・きもの、テキスタイルの製造を手掛けてきた。近年は、古代染色の研究・実践、HOSOO GALLERYを通じた文化発信、KYOTO SILK HUBによる養蚕業 の再生など、地域・文化・技術・素材と向き合う包括的なものづくりを行っている。その中で国内外の職人や研究機関との協働、地域文化への継続的な投資、サプライチェーンの透明性向上、脱炭素や循環型ものづくりへの取り組みなど、事業全体を通じた長期的な実践が評価された。
細尾社長はB Corp認証取得にあたり以下のコメントを発表した。「HOSOOという一企業が評価されたというだけではなく、長きにわたり受け継がれてきた工芸の営みそのものが、これからの社会に必要な価値として国際的な評価基準のもと認められたことに、大きな意味があると考えている。工芸が単なる伝統の保存ではなく、資本主義や環境、地域社会など、世界が直面する課題に対する実践的な解決策として評価されたことを、大変誇りに思っている。工芸とは、人と自然、社会、時間との関わりにおいて、新しい価値を生み出し続ける知恵であり、調和の取れた美しい関係を育むもの。私たちはこの「Weaving Relations」の思想のもと、日本の工芸が持つ可能性を世界へ広げ、国内外の多様なパートナーの皆様とともに、新たな挑戦を続けていく」。