ヨドバシホールディングス(HD)は6月30日、池袋駅東口に家電量販店と商業施設を一体化した複合施設「Yodobashi-Ikebukuro(ヨドバシ池袋)」を開業する。29日に行った報道向け内覧会で、ヨドバシカメラ創業者の藤沢昭和ヨドバシHD社長は「地域の皆さまに喜んでいただき、地域活性化の一助となる施設にしたい」と挨拶した。
「ヨドバシカメラ マルチメディア池袋」は地下1階〜地上5階の6フロアで構成し、売り場面積は約3万3000㎡。従来、関東最大だった東京・秋葉原の「ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba」(約2万3800㎡)を上回り、大阪・梅田店「ヨドバシカメラ マルチメディア梅田」(約3万5600㎡)に次ぐ全国2位の規模となる。
地下1階と1階は携帯電話関連、2階は理美容家電やカメラ、時計、3階は冷蔵庫やエアコンなどの生活家電、4階はテレビやオーディオ、パソコン、5階はゲームやホビー、カプセルトイなどをそろえる。営業時間は9時30分〜22時。ネット注文商品の受け取りサービスは6時〜23時30分の時間帯で利用できる。
6階にはアウトドア用品の「石井スポーツ」と「アートスポーツ」が入る。7階は約1058㎡におよぶ「ヨドバシゴルフ」フロアで、最長7.5メートルのパッティンググリーンを設置した。商業ゾーン「LINKS IKEBUKURO(リンクス池袋)」には「ロフト(LOFT)」が9〜12階に出店するほか、9階には美容室「AIR」が入居する。屋上ではDJイベント「YODO GROOVE(ヨド・グルーヴ)」を開催するなど、体験型コンテンツも充実させた。
池島政広店長は「大阪・梅田店を超える実績を作りたい」と意欲を示した。
ビューティ売り場が充実 ヘアアイロンは全機種体験可能に

若年層や女性客の取り込みを狙い、ビューティ分野も強化した。2階には、ヘアアイロンが全機種を試せる体験コーナーを設置し、ドライヤーも比較しながら選べる売り場を整備。池島店長は「美容家電も実際に試して納得して購入いただける売り場づくりを意識した」と説明する。売り場づくりでは女性客を意識し、商品棚の高さや通路設計にも配慮。西武池袋本店との回遊性も考慮した導線設計を採用したという。
「体験・体感」が最大の武器
藤沢和則ヨドバシカメラ社長は「圧倒的な品ぞろえを目指しているが、1番の特徴は体験・体感できるサービスだ」と強調。「お客さまにとって最適な商品が見つかる店を目指し、比較しながら納得して購入できる売り場をつくった」と話した。
池袋駅周辺にはビックカメラやヤマダデンキなど大手家電量販店が集積し、競争の激しいエリアだ。池島店長は、「池袋に出店する以上、先に店を構える皆さまに胸を借りながら、日々勉強し、切磋琢磨していきたい」と述べ、競合店への敬意を示した。
池袋駅は8路線が乗り入れ、1日の乗降客数は約230万人に上る国内有数のターミナル駅。ヨドバシカメラは、体験型の売り場や幅広い商品構成を強みに、新たな顧客層の開拓を目指す。
