バロックジャパンリミテッド(BAROQUE JAPAN LIMITED)の2026年2月期連結業績は、売上高が前年比11.5%減の514億9000万円、営業利益が同60.5%減の3億2100万円だった。一方、親会社株主に帰属する純利益は3億6000万円(前年度は25億7500万円の赤字)と黒字転換。売上高は減収、営業利益は大幅減益と本業の収益力低下が鮮明となる一方、中国事業の再編に伴う一時益により最終損益は黒字転換した。
国内事業は、売上高が同3.7%減の507億7100万円で、そのうち店舗が同2.9%減の379億円、ECが同6.6%減の101億4700万円。ファッションビル・駅ビル主力の「マウジー(MOUSSY)」はデニムやコラボ商品の好調により3.8%増、SCの「ロデオクラウンズ ワイドボウル(RODEO CROWNS WIDE BOWL)」も既存店売上高が同12.3%増と回復した。一方「エンフォルド(ENFOLD)」や「ナゴンスタンス(NAGONSTANS)」といった百貨店ブランドは同8%減で前年割れした。
「アズール」の再建と収益構造改革が急務
今期の足枷となったのが、SC主力の「アズール バイ マウジー(AZUL BY MOUSSY)」だ。通期を通じて客数減少が続き、全体の売り上げを押し下げた。要因として、競合ブランドと差別化した世界観や発信力の低下、売れ筋商品の不足、顧客ニーズとのミスマッチなどをあげた。まずは「アズール」の立て直しを最優先課題とし、すでに店頭に並ぶ春の商材から素材のクオリティーアップを含むアップデートを進めている。
事業運営体制の見直しにも着手する。従来はブランドごとに分散していた企画・MD・生産・販売機能を集約し、サプライチェーン全体の最適化を進めることで、仕入れ原価の抑制と収益性の改善を目指す。
直近の業績状況を踏まえ、中期経営計画(27〜28年)を刷新。構造改革と成長戦略を両輪で推進する。28年2月期には売上高570億円、営業利益26億円(営業利益率4.5%)を目標に掲げる。重点施策としては、「アズール」の再建に加え、高収益ブランドへの経営資源集中、新規ブランド開発、グローバル展開の強化などを打ち出す。
村井博之社長は、「郊外ブランドの苦戦が続く中で『ロデオ』は回復するも、『アズール』はより深刻な状況だ。一刻も早く立て直すことが大きな課題。新たな中期経営計画では、組織の生産性やアパレル事業に依存する収益構造を見直し、筋肉質な経営体制への転換と収益性の高い新たな成長事業の創出を図る」と語った。