ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)は4月13日、新たな共同最高経営責任者(CEO)として、ステファノ・カンティーノ(Stefano Cantino)=グッチ(GUCCI)前CEOを任命した。同ブランドは10日、共同創業者でデザイナーデュオの一人、ステファノ・ガッバーナ(Stefano Gabbana)会長が2025年12月に同職を退いており、これに伴いもう一人のデザイナーであるドメニコ・ドルチェ(Domenico Dolce)共同創業者の弟、アルフォンソ・ドルチェ(Alfonso Dolce)CEOが1月から会長職を兼任していたことを明らかにしたばかり。その際、今後の経営体制について「翌週には発表する予定」としていた。
ドルチェ会長兼共同CEOは、「『ドルチェ&ガッバーナ』が成長および発展の新たなフェーズに入るにあたり、ステファノを迎えることできて大変うれしく思う」と語った。
カンティーノ新共同CEOは、「“イタリアン・エクセレンス”の代表格としてその素晴らしさを比類のない方法で世界に広めている『ドルチェ&ガッバーナ』に加わることができ、とても光栄だ」と述べた。
「プラダ」で長年にわたり活躍
カンティーノ新共同CEOは、イタリアのトリノ大学(University of Turin)を卒業。事業開発やマーケティング、マーチャンダイジングの豊富な経験を持ち、20年以上にわたるキャリアの大半をプラダ(PRADA)で過ごした。18年に、コミュニケーション担当シニア・バイス・プレジデントとしてルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)に入社。24年5月にグッチの副CEOに、25年1月にCEOに就任した。しかし、数年にわたり業績低迷に苦しむグッチを立て直すべく、親会社ケリング(KERING)のフランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)=ブランド開発担当副CEO(当時)が同年9月にグッチのCEOに就任したことに伴い、同ブランドを離れた。
ステファノは「今後もグループ内でクリエイティブな活動を継続」
「ドルチェ&ガッバーナ」は、ステファノとドメニコが1985年に設立。当初はウィメンズのみでスタートし、90年にメンズにも進出。94年にセカンドライン「D&G」をローンチしたものの、2012年春夏シーズンに終了した。01年には、ドルチェ&ガッバーナ ジャパンを設立。09年にメイクアップラインを発表し、16年には資生堂と独占グローバルラインセンス契約を締結した。22年に日本から撤退しているが、現在はジャパン社が再上陸を模索している。
海外メディアの報道によれば、ステファノは会長職を退任したことに伴い、「ドルチェ&ガッバーナ」の持株会社や商標を管理する会社などの役職からも退いており、同氏が保有する40%の株式については売却を含め検討中のようだ。一方で、「ドルチェ&ガッバーナ」によれば、ステファノは今後もグループ内で「クリエイティブな活動」を継続するという。