ケリング(KERING)の2025年12月期決算は、売上高が前期比13.0%減の146億7500万ユーロ(約2兆7148億円)、営業利益は同52.4%減の10億4700万ユーロ(約1936億円)、純利益は同93.6%減の7200万ユーロ(約133億円)だった。
なお継続事業のみで見ると、純損益は前年の10億2500万ユーロ(約1896億円)の黒字から2900万ユーロ(約53億円)の赤字となったが、これは主に事業再建に関する経常外項目の影響による。
主力「グッチ」はやや回復基調
ブランド別での売上高は、スターブランドの「グッチ(GUCCI)」が同21.7%減の59億9200万ユーロ(約1兆1085億円)と前年に引き続き大幅な減収だった。なお四半期ベースでは、25年10〜12月期(第4四半期)は前年同期比15.7%減の16億2200万ユーロ(約3000億円)となっており、7〜9月期(第3四半期)の同18.2%減からやや回復を見せている。
「サンローラン(SAINT LAURENT)」は前期比8.3%減の26億4300万ユーロ(約4889億円)、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は同0.4%減の17億600万ユーロ(約3156億円)、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が属するその他のメゾン部門は同10.0%減の29億ユーロ(約5365億円)だった。
地域別での売上高は、西欧が同10.1%減の44億1500万ユーロ(約8167億円)、北米は同10.1%減の35億4900万ユーロ(約6565億円)、日本を除くアジア太平洋地域は同18.9%減の42億400万ユーロ(約7777億円)、日本は同18.6%減の11億5700万ユーロ(約2140億円)といずれも2ケタ減収だった。
新CEOは4月に今後の事業戦略を発表
25年9月に就任し、ケリングの事業再建に取り組むルカ・デメオ(Luca de Meo)最高経営責任者(CEO)は、「25年の業績は当社の真のポテンシャルを反映したものではない。下半期には、バランスシートの強化やさらなるコスト削減を断固として実行するなど、次章に向けた基盤作りのための戦略的選択を行った。26年はより引き締まって機敏に動けるケリングとして、ブランドのポジショニングと売り上げの拡大、収益性の再構築、現金創出力の強化を図り、持続的かつ長期的な価値創出を確かにする」と語った。
なお、同氏はケリングが4月16日に開催するキャピタル・マーケット・デー(投資家やアナリストに向けて長期戦略や財務目標、成長計画などを説明するイベント)で、今後の戦略的なロードマップを発表する予定。