イギリス・ロンドンのデザイン ミュージアム(Design Museum)はこのほど、クリエイティブ・ディレクターやデザイナーとして活躍するNIGO®の大規模回顧展「NIGO®:フロム ジャパン ウィズ ラブ(NIGO®:From Japan with Love)」を開催することを発表した。会期は5月1日から10月4日までを予定しており、入場料は大人が15.29ポンド(約3200円)、学生が11.47ポンド(約2400円)、子どもが7.65ポンド(約1600円)だ。
実物大のガラス製茶室なども設置
回顧展「NIGO®:フロム ジャパン ウィズ ラブ」は、日本国外初となる美術館での回顧展で、展示数は700点以上にもおよぶという。そのうち約600点は、1993年に立ち上げた「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」の初期アイテムや、2004年に登場した同ブランドの代表作“シャーク フルジップ フーディ”など、NIGO®自身のアーカイブから出品。さらに、自身が手がけた陶芸作品が並ぶほか、10代当時の寝室を再現した空間と、本展のために制作された実物大のガラス製茶室も設置され、過去30年以上にわたる彼の多彩なキャリアを辿る内容となっている。
今回の回顧展について、ティム・マーロウ(Tim Marlow)デザイン ミュージアム最高経営責任者兼ディレクターは「NIGO®のファッション業界への貢献は、非常に重要であるにもかかわらず、これまで十分に掘り下げられてこなかった。彼は、ブランド・コラボレーションのあり方を再定義すると同時に、ストリートウエアとラグジュアリーの境界を曖昧にし続けてきた」と述べ、NIGO®は「ロンドンのデザイン ミュージアムという象徴的な場所で、日本国外初の回顧展を開催できることを大変光栄に思い、このような機会をいただけたことに心から感謝している」とコメントしている。
NIGO®は、1970年生まれ群馬・前橋出身。1993年に高橋盾「アンダーカバー(UNDERCOVER)」デザイナーと共にショップ「ノーウェア(NOWHERE)」をオープンし、同時に「ア ベイシング エイプ®」を設立すると、1990年代の裏原宿ブームを牽いんする存在に。その後、2011年に「ア ベイシング エイプ®」を手がけるノーウェアを香港のI.Tに売却して13年には同ブランドを離れる。その一方で、00年代初期にファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)と「ビリネオア ボーイズ クラブ(BILLIONAIRE BOYS CLUB)」および「アイスクリーム(ICE CREAM)」を立ち上げ、2010年には自身のブランド「ヒューマンメイド(HUMAN MADE)」を創業。そして、同ブランドを運営するヒューマンメイドは、25年に東京証券取引所グロース市場に新規上場し、ストリートウエアブランドとして史上初のIPOを実現。さらに、これまで「ケンゾー(KENZO)」のアーティスティック・ディレクターをはじめ、ユニクロの「UT」やファミリーマートのクリエイティブ・ディレクター、ノットアホテルのクリエイティブ・アドバイザーを歴任するなど、多岐にわたって活躍している。