
ウィメンズリアルクローズ市場の主要業態の打ち出しを紹介してきたが、ここでは「WWDJAPAN」が展示会を取材する中でキラリと光った3業態にフォーカス。シーズントレンドをブランドらしく解釈し落とし込んだコレクションには、“売れる”ための説得力が宿っている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年12月15日号からの抜粋です)
「ミースロエ(MIESROHE)」
「制作80時間」のクラフトピースが生む、
奥行きのある甘さ
2022年春にデビューし、25年8月期の売上高も前期比22%増と着実にファンを拡大する「ミースロエ」。坂上典子ディレクターは今季、ブランドの持ち味である「クリーン」「モード」に「甘さ」を掛け合わせた新しい表情を提案する。
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象徴的なのが、水色のギンガムチェックシャツ(トルソー右)だ。カシュクールにしてドレープを出したり、アクセサリー感覚で腰や胸に巻いたりと自由な着こなしが可能。クリーンな白のショートトレンチとグルカパンツのセットアップと合わせ、インナーにはワンショルダーニットからのぞく素肌で抜け感を出す。もう一つの目玉は、職人が約80時間をかけて編んだクロシェ編みのチュニック(同左)。生産数量は限られるものの、「お店でワクワクしていただけるエッセンス」と割り切って手間暇をかけたアートピースだ。「一歩間違えばほっこりしすぎてしまう」(坂上ディレクター)アイテムだが、レザージャケットを肩掛けして都会的なムードに仕上げた。
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