
“メンズリアルトレンド号”は、国内アパレル企業やセレクトショップのクリエイションの“今”を捉えるために、「WWDJAPAN」が毎シーズン続けている企画だ。クリエイションと言うとパリやミラノの華やかなランウエイに注目が集まりがちだが、日本の市場を日々支えているのは、全国のブランドやショップが積み重ねている提案とモノ作りである。当号は、その実感を拾い上げることを目的としている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年12月8日号からの抜粋です)
メンズ47業態が提案するシャツスタイル
欧州で「シルエットが変わった」「色が変わった」と語られても、日本の現場では気候、働き方、購買行動といった生活者の変化が、より直接的にクリエイションに影響する。海外の潮流と国内の実感には常にズレがあり、ブランドがその差をどう受け止めているのかを探ることも、この特集の役割だ。
今号は特に「シャツの着こなし」に焦点を当てた。26年春夏の欧州コレクションでは、シャツの見せ方がより自由で軽やかになり、着方そのものがクリエイションとして際立っていた。その発想が国内のリアルクローズ市場にどのように取り入れられているのか、ベーシックアイテムの可能性をどう翻訳しているのかをひもときたいと考えた。
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