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ビューティ業界で注目の金融プレーヤー 大小さまざまな案件の背後にいるのは誰か

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ビューティ業界で注目の金融プレーヤー 大小さまざまな案件の背後にいるのは誰か

ここ数年、ほかのカテゴリーが失速する中で、ビューティ市場は依然として成長をけん引している。市場調査会社サカーナ(CIRCANA)によると、同社が追跡するカテゴリーの中で最も成長が速いという。米「WWD」が発行する「BEAUTY INC」はこのほど、初となる「ビューティ業界の有力金融プレーヤーリスト」を作成した。投資銀行、ストラテジック企業、プライベートエクイティ(PE)、ベンチャーキャピタル(VC)、ファミリーオフィス(家族経営の投資会社)およびエンジェル投資家の6つの分類で、現在最も影響力を持つアドバイザーたちを紹介する。(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月3日号からの抜粋です)

メイクアップの勢いが加速
ウェルネスや長寿領域にも注目

ビューティ市場の勢いは、M&A活動の急増を後押ししている。金融情報サービス会社ピッチブック(PITCHBOOK)によれば、米国の美容関連へのVC投資は20から21世紀の転換期にはほぼ皆無(2003年は2件)だったが、現在は年間数十億ドル(約1530億〜7000億円)規模に達する。

長年M&Aの主役はスキンケアだったが、今年は「グロシエ(GLOSSIER)」「コーサス(KOSAS)」「メリット(MERIT)」「ジェーン・アイルデール(JANE IREDALE)」など複数のメイクアップブランドが売却を模索。セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)の「レアビューティ(RARE BEAUTY)」も投資銀行に売却オプションの評価を依頼したと報じられたが、正式なプロセスはまだ開始されていないという。一方で、スキンケアの動きは継続して活発だ。昨年1月にはブリッジポイント(BRIDGEPOINT)が仏スキンケア「ロック(ROC)」を買収、プーチ(PUIG)は独スキンケア「ドクター バーバラ シュトルム(DR. BARBARA STURM)」の過半数株式を取得した。ロレアル(L'OREAL)は12月、VCファンドのボールド(BOLD)を通じてインドのスキンケア「デコンストラクト(DECONSTRUCT)」に投資。最近ではスコットランドの「バイオマ(BYOMA)」や米「オーシア(OSEA)」なども売却を検討している。

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