中国のダウンウエアブランド「ボシデン(BOSIDENG)」(波司登)はこのほど、新ライン“エリアル(Areal)”を立ち上げ、クリエイティブ・ディレクターにキム・ジョーンズ(Kim Jones)を起用した。
「ボシデン」は1976年、中国・江蘇省で創業したダウンウエアメーカー。ダウン製品の開発からデザイン、販売まで一貫して手がけるSPA型企業で、現在はアメリカやフランス、イタリアをはじめとする世界72カ国で展開している。
新ライン“エリアル”は、機能性と美学を融合させたデザインを特徴とし、日常からビジネスまで幅広いシーンで着用できるダウンウエアを提案する。キムはブランドの歴史や中国のアート、カルチャーをインスピレーション源に、防風・防水・保温性などの機能を備えたアイテムを制作した。
今回の就任について、キムは「昨年9月に始動したこのプロジェクトでは、ラグジュアリーブランドとは一線を画した、より手の届きやすいアイテムづくりに注力してきた。新しい技術やサステナブルな素材の探求にこだわり、『ボシデン』との協業を通じてパターンから生産まで多くの知見を得ることができた」とコメントした。
なお、キムが今年までに「フェンディ(FENDI)」「ディオール(DIOR)」を退任していた。