
今シーズンのロンドン・ファッション・ウイークの中で浮かび上がった三つの潮流を紹介する。ミニマルを基調に都市的な洗練を追求した「アーバン・クリーン」、幻想的で無垢な少女性を映し出す「イノセント・ユートピア」、そしてY2Kをロンドンらしいユーモアと混とんで表現する「キッチュ・ギャル」。それぞれ異なるベクトルで、個性的なスタイルを提示した。(この記事は「WWDJAPAN」2025年10月6日号からの抜粋です)
一癖あるロンドン流ミニマル
Urban Clean
カラーは、ホワイトやベージュ、エクリュなど、クリーンな印象を与えるニュートラルカラーが主流。ミニマルにまとめつつも、アシンメトリーなカッティングや構築的なシルエットで個性を出すのがロンドン流。代表例は「トーガ(TOGA)」。古田泰子デザイナーは、「難しいことを考えず、単純な服作りに立ち返りたいと思った」と話し、シンプルな装いをベースにしながら、ボトムスに取り付けた控えめに波打つラッフル状の布パネルや、シャツの袖をたくし上げたようなディテールなどで、“凡庸性”に“意外性”を加えた。
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